怖い漢字の話…6

「数」…数えるモノは…?

「数」の会意文字

「数」という会意文字は左側は「米(数が多い)」と「女」から成り,右側は

「ぼくづくり(「ボクッ」と音がするくらい叩いたり殴ったりすること)」から

成り立っている。

古代中国では,男の罪人は首を切り落とされたり,体を裂かれるなど体

を切断する処刑がほとんどであった。しかし,女の罪人に対してはそう

いった刑は適用されなかった。

では,女の罪人に科される罰は軽かったかというと,そうでもなく,場合に

よっては体を切断されるより苦痛だったかもしれない…

その処刑内容とは,「ひたすら叩く」というものだった。

処刑場に村人が集められ,罪人を一発ずつ素手で殴る。参加する村人が少

なければ罪人に命の助かる望みが生まれる。しかし,参加者が数百人とも

なれば,それに耐えることはまず不可能だ。罪人の女には,次から次へと

無数の手が襲いかかる。その横には,女が何発目で死んだかを記録するた

めに,叩かれた数を数え続ける役人の姿があったという…



会意文字


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