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「泥酔」の泥は虫!?


へべれけになって酔いつぶれている状態を泥酔って言いますよねぇ。
この「泥」は「虫」だって知っていましたか?
「泥」は,中国の『異物志』にある空想上の虫。南海に住み,骨が無いため,
海中では元気だが陸に上がると,ぐにゃぐにゃで,苦しみ,のたうち回る…
この様子が杜甫には,酔いつぶれている姿と重なったのでしょう。

「泥酔」の語源は…杜甫の詩中の「酔如泥」によります。



異 物 志 ↓

 

杜甫の詩。↓ 左から読んで下さい

異物志
 

竹寒沙碧浣花渓

橘刺藤梢咫尺迷

過客径須愁出入

居人不自解東西

書籤薬裹封蛛網

野店山橋送馬蹄

肯藉荒庭春草色

先判一飲酔如泥



扶南異物志

中国,三国時代,呉の朱応が黄竜1 (229) 年頃扶南国に派遣されたときの見聞を記
した書。原書は散逸して,それらを引用した書によって,内容がわずかに知られる。


「へべれけ」はギリシャ語


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