愛する者を失ったマックスと2人の反逆者。
自由と生き残りを賭け、3人のMADな戦いが、いま始まる―
石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディ『ダークナイト ライジング』)。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、配下の全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、奴隷として捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。凄まじい追跡、炸裂するバトル……。絶体絶命のピンチを迎えた時、彼らの決死の反撃が始まる!
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「というわけで映画感想第1回を始めます。 解説役その1のキャラメルくんです。どうぞよろしくお願い致します。 |
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「ウィィィアァァァウォォォボォォォオォォォイ!! ウィィィアァァァウォォォボォォォオォォォイ!!」 |
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「えっと…………第1回目の映画タイトルは【マッドマックス 怒りのデスロード】です。ポストアポカリプス者として名高いマッドマックス・シリーズの最新作ですね。日本では2015年6月20日に公開されました」 |
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「V8を讃えよぉぉぉぉぉ!!!」 |
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「その…………隣でよくないハッスルをしているのが、解説役その2のプレッツェルちゃんです。どうぞよろしくお願い致します」 |
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「V8! V8! V8!」 |
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「あの…………プレッツェルちゃん……?」 |
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「生きて! 死んで! よみがえる! 俺を見ろぉぉぉぉぉぉ!!」 |
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「プレッツェルちゃん、落ち着いて! これ第1回! 記念すべき第1回の映画感想だから!! ちゃんとして! ちゃんと!! もううブラウザバックされちゃうよ!?」 |
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「それは困る」 |
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「あ、あっさり元に戻ったなぁ……」 |
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「まあ、これぐらいテンションが上がってしまう映画だということで、ね?」 |
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「一応説明しておくと、プレッツェルちゃんの台詞は作中に登場する【ウォーボーイ】という男たちの台詞であり、そのウォーボーイの一人である主要人物【ニュークス】の台詞でもあります」 |
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「さて、プレッツェルちゃんが元に戻ったところで映画の話なわけなんだけれども、話によるとこの作品がきっかけで映画館へ行くようになったんだっけ?」 |
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「そうなのよねぇ、実は音が大きい場所が苦手で、映画館も子供の時ぐらいしか行ってなかったのよ。でも私、シリーズ2作目である【マッドマックス2】が大好きで、そのシリーズ最新作とあればすぐにでも観たくなって。それでついに映画館へ足を運んだのよ! それ以来、映画館へ行く機会が徐々に増えていったのよねぇ」 |
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「そうなんだ。えーっと、じゃあこの映画の前に観た映画はどれくらい前の作品なの?」 |
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「【もののけ姫】ね!」 |
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「1997年公開の映画じゃないか! だ……だいぶ時間が空くんだねぇ……」 |
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「てへっ」 |
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「で、映画の感想に入りたいんだけど……どうでした?」 |
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「最ッッッ高ッッッ!!!」 |
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「そっかそっか、それはよかった」 |
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「いやあ、本当にいい映画でしたよ……! 暴力! 暴力! そして暴力! まさしくマッドマックスの正統なる続編って感じだわ! 登場人物達も、まさに暴力が支配する荒廃した世界に生きる人たちって感じで最高! 溢れるカリスマを持った悪役【イモータン・ジョー】と、彼を信仰するウォーボーイ達! 超ゴツいタンカーである【ウォー・タンク】を運転する女性大隊長【フュリオサ】もカッコイイし! そして全然喋らない主人公【マックス】!!」 |
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「……マックス、主人公なのに本当にしゃべらないよねぇ」 |
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「まあ、マッドマックス2の時もマックスほとんどしゃべらなかったし。たしかその時も10数種類しか台詞なかったらしいですし! でもホント、最高の世界観だわ……! 魅力的で、刺激的で、でも行ってみたいとは思わないけど!」 |
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「……うん、行きたくはないなぁ、行きたくは」 |
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「公開直後のツイッターで、映画を鑑賞した後はIQが下がるってのがあってよねぇ」 |
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「実際下がるからね!」 |
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「う、うん……」 |
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「鑑賞後に車乗ったらヤバいでしょう! すぐさま車全体に装甲だの棘だの針だのなんなのを溶接して、爆走しながらハンドルを外して天に掲げてみたり、爆発物を先端に括り付けた槍で他の車両を攻撃して見たり、しまいには槍持ってダイブしたくなるでしょうよ!!」 |
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「う、うん……いや、みんながみんなそうとは限らないと思うけど…… でも、頭空っぽにして鑑賞するのが良い感じだよね、この映画」 |
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「そうね! ごちゃごちゃ難しいこと考えずに、V8を讃えながら鑑賞すればいいの! キャラメルくんもそうしなさい! ほら、この槍を持って!! 突撃して!!!」 |
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「僕を突撃要員にしないで!!」 |
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「えー」 |
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「えー……じゃなくてさ…… でも、そういう一面がある一方で、この映画は演出面でものすごい凝っているんだよね」 |
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「そうね! 冒頭、マックスがイモータン・ジョーの軍勢に撮っ捕まって、シタデルっていうジョーの拠点に送られるんだけど、そこから脱走する場面がすごいのよ! 荒廃した世界なのに、このシタデルには車両を整備する場所や植物を栽培する場所、水が流れる水道まであって、もうそれだけでジョーの持っている力がどれだけスゴイかってのがわかるのよ……! それを言葉じゃなくて、演出で表現するってのがお見事! って感じよ」 |
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「あれは凄いよねぇ。他にも、前半と後半で同じセリフが全く別の意味になったりとか、そういう演出も素晴らしいよね」 |
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「ホント、いい映画だわぁ。ブルーレイ持ってるし、久しぶりに見返したくなってきたわね」 |
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「ちなみに、プレッツェルちゃんがこの映画で一番好きなキャラクターは?」 |
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「コーマ ・ドーフ・ウォーリアー!!」 |
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「そ、即答だなぁ……。 えっと、ジョーの軍勢の一員で、スピーカー満載のトラックの上で火炎放射器付きのギターをかき鳴らすギタリストのキャラクターだったね」 |
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「そう! イカした音楽を演奏して味方を鼓舞する、非戦闘員キャラクターね! 作中で名前は判明しないし台詞も全くなくて、本当にギターを弾きつつ時々炎を噴くだけなんだけど、それでもこのキャラクターの濃さたるや!!」 |
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「ネットでも大人気だよねぇ、あのキャラ。カメラが近づくにつれて段々ギターの音が大きく聞こえてくる演出もいいよね」 |
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「ねー! 私もギターが欲しいわぁ、ちゃんと火を噴くヤツ」 |
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「……何かポストアポカリプス基準で考えてるようだけど、火を噴かないのがちゃんとしたギターだからね?」 |
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「じゃあ、ここらで感想をまとめて終わりにしようか? どうです? 解説役としてやってみた感想も踏まえつつ、何かコメントがあれば」 |
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「第1回からでなんだけど、映画感想を語るってのも結構大変だわねぇ……これ、今後もちゃんと続けられるかな?」 |
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「あ……うん、それは……なんとかうまい具合に……」 |
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「もし挫折したら……私もマックス達とともに緑の地を目指そうかしら?」 |
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「プレッツェルちゃんでは生き残れないと思うなぁ……」 |