映画感想第9回

「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」

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映画感想第9回「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」

目次


あらすじ

公式サイトより引用

それは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる
《盤上の世界(ディス・ボード)》が
創造されるはるか以前の出来事。

世界を統べる唯一神の座をめぐり、
終わりの見えない大戦が続いていた時代。
天を裂き、地を割り、星さえも
破壊し尽くさんとする凄惨な戦争は、
戦う力を持たない人間たちに理不尽な死を撒き散らしていた。

強大な力を持つ様々な種族に追いやられ、
存亡の危機に瀕する人間を率いる若きリーダーの名はリク。
一人でも多くの人間が明日を迎えるために心を砕き、
擦り減らす日々が続くある日、
リクは打ち捨てられた森霊種(エルフ)の都で
機械仕掛けの少女・シュヴィと出会う。

機械には持ち得ぬ心に興味を持ってしまったことで
エラーを起こしてしまい、
仲間たちから廃棄されてしまったシュヴィは、
エラーを修正するため、リクに《人間の心》を
教えてほしいと頼むのだが……。

これは六千年以上もの昔に紡がれた
《最も新しい神話》へと至る《最も古き神話》。
記録にも記憶にも残らない、
誰にも語られることのない物語が今、幕を開ける――。


予告PV


その計算――間違ってる

キャラメルくん 「はい、映画感想もいよいよ第9回となりました、解説役その1のキャラメルくんです、最後までお付き合いのほどをよろしくお願い致します」
プレッツェルちゃん 「ならいいことを教えるぞ。その計算――間違ってる」
キャラメルくん 「何にも言ってないのに否定してきた……」
プレッツェルちゃん 「サイコロを振って六が出る確率は六分の一。だがこのゲームじゃその計算は間違っている」
キャラメルくん 「どのゲームの話でしょうか……?」
プレッツェルちゃん 「六が出りゃ勝ち、それ以外全部負け。つまり――”二分の一”だ」
キャラメルくん 「……キメ顔で言われてもなぁ」

この世界で、人類は最弱

キャラメルくん 「はい、今回の映画は【ノーゲーム・ノーライフ ゼロ】です。2017年7月15日公開で、大人気ライトノベルを原作としてアニメ化もされている作品のアニメ映画です。原作はギャグやパロディ、お色気要素もありつつ、熱い展開もあり、という作品ですが、映画では原作の舞台から実に六千年前の世界の物語となっています。原作では6巻に該当しますね」
プレッツェルちゃん 「この6巻はわりと独立している物語なので、1〜5巻を読んでなくても(ある程度は)読める作品です! 映画自体も同じく、細かい背景や独自用語などが分かり辛いですが、原作を読んでなくても楽しめるようにはなっていますよ」
キャラメルくん 「原作の明るい雰囲気とは違って、映画は暗い世界観なんだよね」
プレッツェルちゃん 【十の盟約】が出来る前の、ファンタジー世界のいろんな種族が血みどろの殺し合いを続けている大戦中の話だからねぇ」
キャラメルくん 「十の盟約について説明しておきましょう、ウィキペディアより引用しています。
唯一神の座を手にした神、テトが作ったこの世の絶対法則。
知性ある【十六種族(イクシード)】に対し一切の戦争を禁じた盟約――即ち。
・【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
・【二つ】争いは全てゲームにおける勝敗で解決するものとする
・【三つ】ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる
・【四つ】“三”に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切を問わない
・【五つ】ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する
・【六つ】“盟約に誓って”行われた賭けは、絶対遵守される
・【七つ】集団における争いは、全権代理者をたてるものとする
・【八つ】ゲーム中の不正発覚は、敗北と見なす
・【九つ】以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする
・【十】みんななかよくプレイしましょう
……っと、こんな感じで」
プレッツェルちゃん 「戦争などの暴力行為は唯一神の力で即座に無効化されるので、ゲームで全ての決着をつけよう! という世界観です。原作でも、全ての事柄をゲームで決着をつけます。イカサマなどの不正行為は発覚したらアウトですが、逆に発覚しなければセーフなので、正々堂々とゲームしてるかといえば、そうではないのですが」
キャラメルくん 「映画はこのルールが決まる前の世界なので、そりゃあ暴力が蔓延る世界なわけでして。そしてファンタジー世界特有の強力な力を持った種族たちが地形を変えるぐらいに暴れ回る中に、人類種族もいます」
プレッツェルちゃん 「この世界で、人類は最弱!!」
キャラメルくん 「ほぼキングコングのキャッチコピーなんだよなぁ」
プレッツェルちゃん 「でも、実際にそうなのよね」
キャラメルくん 「そうだね、人類種族は蹂躙される側で、他種族に見つからないように隠れ住むしかないんです。魔法も使えないし、都合よく超能力に目覚めたりもしない、最弱の種族です」

初めて2回観に行った作品

キャラメルくん 「さて、作品の解説で時間とっちゃったけど、プレッツェルちゃん的にはこの映画はどうでした? 原作小説は全て揃えているとのことでしたが」
プレッツェルちゃん 「生まれて初めて同じ映画を観に映画館へ二回も行った、というぐらい最高だったわ! 二回観て二回とも最高! 二回とも泣いちゃったし!」
キャラメルくん 「おお、ダブルの最高評価いただきました」
プレッツェルちゃん 「声優さんの演技力が半端ない熱量なのよ! 過酷すぎる現実に対する絶望や怒り、悲しみの連鎖! そしてわずかな希望! それらの演技の使い分け方が本当に素晴らしい! 迫真の演技だからこそ、心にくるものがあるわねぇ……!」
キャラメルくん 「あれは本当にすごいよねぇ、熱量が尋常じゃないというか」
プレッツェルちゃん 「原作の6巻自体も感動的な話で人気も高いんだけど、内容を一部省略しつつ、一部は追加しつつで、時間内で上手くまとめている感じでとてもよかった! ブルーレイが出たら買いたいなぁ」
キャラメルくん 「本当に気に入った作品への投資を惜しまないね」
プレッツェルちゃん 「そらそうよ、消費者として、創作物に対する敬意を示さなくちゃ」

最弱ゆえに最強の天敵

キャラメルくん 「映画も原作も共通していることとして【人類は最弱ゆえに最強の天敵】ってことだよね」
プレッツェルちゃん 「そう! 人類は最弱だけど、それゆえに生き延びるために優れた知性を磨いてきたの! 最強の力を持った種族たちでは到底到達できないまでに発達させた知性によって、思いもよらぬ方法で最強を打ち破る、それが魅力なのよね!」
キャラメルくん 「その知性により、永遠に続くと思われていた大戦を終結させるために暗躍するのが映画の物語なんだよね」
プレッツェルちゃん 「うんうん、その過程がホントすごいのよ。ネタバレになるからあんまり言えないし、もう映画自体も上映しているところが近くにはないので、ぜひ原作6巻を読んでほしいなぁ、と」
キャラメルくん 「原作の知恵を絞って戦うゲーム描写も面白いからねぇ、ホント」
プレッツェルちゃん 「冒頭でやったモノマネは6巻より引用してます、映画だと台詞は削られてたかもだけど」

スタッフロール中の演出も魅力

キャラメルくん 「この映画、スタッフロール中の演出もいいよね」
プレッツェルちゃん 「ネタバレになるから言えないんだけど、エンディング曲との相乗効果で感動しちゃうのよねぇ……! スタッフロールでも泣けちゃうくらいに」
キャラメルくん 「曲もいいよね、歌詞が世界観にすごく合っている」
プレッツェルちゃん 「サントラが欲しいんだけど、近くで売ってなくてねぇ……。いつか手に入れたい」

まとめ

キャラメルくん 「じゃあ、そろそろ映画感想も終わりだし、まとめようか」
プレッツェルちゃん 「さあ、ゲームを始めよう!」
キャラメルくん 「う、うん。今回はもう終わるから」
プレッツェルちゃん 「今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。また次の映画感想が上がる時は、どうぞよろしくお願い致します」
キャラメルくん 「突然普通にやるんだからなぁ……
ええと、お付き合いいただきありがとうございました。次回がありましたら、その時はまたよろしくお願い致します」
プレッツェルちゃん 「またキャラメルくんと顔を合わせることになるのね」
キャラメルくん 「そうだねぇ」
プレッツェルちゃん 「もう第9回もやったんだし、正直にぶっちゃけちゃうけど……」
キャラメルくん 「う、うん?」
プレッツェルちゃん 「私、キャラメルくんとはノリが合わないわ」
キャラメルくん 「そりゃこっちの台詞だよ! もう! しまいには怒るよ!?」
プレッツェルちゃん 「おお、怖い怖い
ダメダメ、怒って争いごとになっても全然楽しくないし、今から十の盟約に乗っ取って平和的にゲームしない?」
キャラメルくん 「……別にいいけど。そのゲーム、勝ち負けが決まったらどうなるの?」
プレッツェルちゃん 「勝った方が負けた方をボッコボコにしばく」
キャラメルくん 「全然平和的じゃない!!!」

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