4/6(土) 雨のち曇りのち晴れ サンディエゴ→ラスベガス |
||||||||
「懐かしいあの匂い」 | ||||||||
しかも着くのが18時近いとなると宿を探せる確立は2〜3%じゃないだろうか。ということで今日は宿がみつかるまでほんと落ち着かない日だった。 サンディエゴからベガス行きのグレイハウンドの出発時刻はAM8:45。これを逃すと次はPM11:30になある。そうすると着くのがPM7:00以降になるのでそれはやばいと思いなんとしてもAM8:45のバスに乗ろうとした。そのためユースのフロントがオープンするのがAM7:30なのでいつもより少し早起きの7時に起きた。 急いで準備してフロントに降りていった。しかし、7時半を過ぎてもユースの人はこない。フロントにはチェックアウト待ちの人が数人待っているがちっともこない。グレイハウンドのチケット売り場はロスの時、長蛇の列ができ20分くらい待たされた記憶があるから心配になってきた。 7:40になってもまだこない。45分になってもまだこない。50分になって「グッドモーニング」とニコニコしながらやっと来た。急いでチェックアウトをすませてダッシュでバスディーポまでいった。早朝のサンディエゴは昨日雨が降ったらしく地面が濡れており閑散としていた。
バスディーポに着くと予想通りチケット売り場には長蛇の列ができていた。俺はアメリパスを持っているので基本的にチケットはいらないがバス乗り場のゲートNoを聞かなくてはいけないのだ。グレイハウンドのゲートにはどこどこ行きという表記が全くない。本当にめんどくさい。10分くらい並んで2番ゲートに行けと言われたので2番に並んだ。 間に合ったと思い少し安心したが8:45になってもバスが来ない。正直”またかよ”という気持ちになった。9:00になっても9:10になっても来ず、9:15になってやっとバスが来た。今度は30分遅れだ。あまりのアメリカ人の時間のルーズさに少し呆れてしまった。 ただバスに乗ってからいろいろ考えているとなんかそんなことどうでもよくなってきた。待たすほうも待たすほうなら待たされるほうも待たされるほうで平気な顔してぺちゃくちゃしゃべりながら待っている。日本人のように時計を気にしながらいらいら待っている人は1人もいない。それがアメリカなのかなと思うようにした。 そう思えば前書いたようにマックの店員の動きがのろいのも理解できる。 今日のバスの運転手はとんがりに頭に髪を結った黒人のおばさんだった。バスに乗っている時間はさっき書いたように8時間以上乗っている。飛行機だった成田からサンフランシスコまで着いてしまう。ただこの8時間ちょっとの間、休憩時間は10分間のが2回あっただけだがそれほどつらいとは思わなかった。ほとんど寝ていたからだ。しかしひとつだけつらかったのが”寒さ”だ。外はそんなに暑くないのにガンガンとクーラーをかけているのだ。寒くて寒くて死にそうだった。 アメリカ人は平気な顔して半袖Tシャツで過ごしていた。アメリカ人の温度感覚は絶対におかしい。ユースでも俺は寒くて着込めるものは全部着て寝たのにやつらはパンツいっちょで寝たら多分死ぬだろう。まじで。 やっとの思いでベガスについたらもう5時をまわっており少し暗くなりかけていた。この時既に地球の歩き方から泊まるホテルの候補をいくつかに絞っていた。降りると直ぐに第一候補のフィッツジェラスホテルに向かっていった。このホテルはアーケードの天井に映像が流れるフリモートストリートという通り沿いにある。カジノつきのカジノホテルだが既に満室だと言われた。 ここで俺は少しまよった。少し第二候補のサーカスサーカスも第三候補のサンレノも同じくカジノホテルなのだ。 そして第四候補はダウンタウンの奥のほうで治安の悪い場所にある普通のホテルのバジェットインホテルだがこの治安の悪いというのがものすごく気になった。サーカスサーカスもサンレノもベガスのメインストリートであるストリップストリート沿いにあるので治安という面では問題ない。だが多分もうカジノホテルはどこもいっぱいだろうと思い、おもいきってダウンタウンのバジェットインに行ってみた。
すると思っていたよりも治安の悪いところではなかった。確かに暗い場所にあるがフリーモートストリートの端にプラザホテルからたった1ブロックしかない。 これなら何とかなると思いチェックインした。受付のおばさんがすごくいい人でゆっくり簡単な英語をしゃべってくれたので簡単にチェックインできた。ただ1泊85ドルもした。これはロスのユースの3泊分より高い。やはり週末のベガスは特別のようだ。 荷物の整理をして早速町にでた。俺は実はベガスに来るのが2回目だ。2年前会社の社員旅行でベガスに来たことがある。その時泊まったルクソールホテルをめざしてバスに乗った。行く途中ストリップ沿いにある見覚えのあるホテルが目に飛び込んできた。サーカスサーカス、トレジャーアイランド、ミラージュ、パレス、フラミンゴ、パリス、べラジオ、ニューヨーク・ニューヨーク、MGM、エクスカリバーどれを見ても懐かしい。 中には2年前は建設中だったサハラも完成していた。”2年前はここをkちゃん(元同期)やHと(元同期)と一緒にあるいたなー”と思うと少しジーンときてしまった。そして一番懐かしい2年前に泊まったルクソールが見えてきた。ルクソールはエジプトをテーマにしたホテルでカジノがピラミッドの形をしている。「マーズアタック」の舞台にもなったホテルである。
そしてバスを降りてでかいスフィンクスの隣を通ってカジノに入った。そしてその瞬間あの懐かしい匂いがしてきた。ルクソールはホテル中にエジプト風のお香の匂いがするのだ。そしてカジノをみてお香の匂いをかいだ瞬間2年前のあの光景がフラッシュバックのようによみがえってきた。なんといったらいいのだろう。「タイタニック」でおばあちゃんになったローズが目をつむると何十年も前の自分の若いころの思い出が蘇ってくるあの感覚に近い。
本当に何を見ても2年前のまんまだった。まだよく探せばOちゃん(元同期)やMP(元同期)が必死でスロットを打ってそうだった。でも現実にはこんなルクソールに泊まれるのなんてちゃんと仕事をしていた2年前だけ。現在ぷーの俺はダウンタウンのちょっと治安の悪そうな安ホテルが精一杯である。 少し寂しくなったが腹が減ったのでとりあえずルクソール内の昔Yさん(元同期)と一緒に食べたマックで腹ごしらえをした。少しスロットを打っていこうとしたが9時をまわっていたのでホテルに帰ることにした。帰る途中フリーモートストリートではアーケードショウが丁度始まった。これも内容は違うが雰囲気は2年前の通りだった。 今日は懐かしい思い出にひたれてよかった。 明日はもう少し町をゆっくり探検してみる。
|
||||||||
|
||||||||
前の日 次の日 INDEXに戻る |