4/8(月) 晴天 ラスベガス→ソルトレイク ソルトレイクバスディーポ |
|
「に、荷物がない」 | |
今日の日記は昨日の日記の続きでグレイハウンドに乗り込んだ後から始まる。バスに乗り込むとすぐに電気は消され真っ暗になってしまった。今日はこの旅初のバス泊になる。今日の運転手は60を過ぎたくらいのよぼよぼのじいちゃんだ。ほんとにこんなじいちゃんが夜中じゅう走れるのか少し心配だった。 途中10分くらいの休憩が3回くらいあった。そのうち2回トイレに行くために降りたが昨日のベガスがうそのように寒い。ウィンドブレーカーはバックパックの中に入れてしまった為とりだせない。仕方なく寒いまま過ごしていた。9時間近くバスに乗り続けてやっとソルトレイクシティに着いた。 着いたのはAM5:30。めちゃくちゃ寒い。荷物が出されるのを待っているとなんと俺の荷物がない!!他の人たちがどんどん荷物を引き取って出て行ってるのに。どうしよう。ただ俺のほかにも3人くらい荷物がない人がおり、係りの人となんかしゃべっている。その人はなんか聞いた後納得した様子でその場で待っていた。 次のバスが来て荷物を降ろすとその人が探し始めたので俺も探したがやっぱりない。正直かなりあせってきたし、寒くて死にそうだった。他の3人もあせり始めディーポの中に入って係りの人と話している。俺もぼけっとしているわけにもいかずとりあえず旅の英会話を片手に係りのおばちゃんに「俺のバックパックがまだ来ていない。」というと何か分けのわからないことを早口で言ってきた。どうやらクレームタグがどうのこうの言ってるようだ。運の悪いことに昨日急いで乗ったためバゲッジタグはもらっていない。答えになっているか解からなかったけどとりあえず「べがすではクレームタグはもらっていない。」と答えた。 そうしたら困った顔をしていたが「次もベガスからのバスだから荷物をチェックしろ。」といわれた。みると他の3人も次のバスを待っている。仕方なく次のバスを待っていたが次のバスにも荷物はなかった。もうソルトレイクシティに着いてから30分以上たっている。だが救いなのは他の3人も荷物がないらしいのとその3人というのが俺の荷物を預けた時に並んでいた前の3人なのである。 きっとその3人の荷物も一緒に乗っているのだろう信じていた。次のバスにも次のバスにも荷物はなかった。しかも他の人はちゃんと上着を着ているが俺はTシャツとパーカーのみ。気温は恐ろしく低く震えが止まらなくなってきた。さらに他の3人は英語がしゃべれるらしく何か3人だけでしゃべっている。 俺は1人かやの外だ。もう絶望的だった。もし荷物が他のところにいっていたらそれを取り返すは俺の英語力ではなんともならないと思っていた。そして次のバスが来た時他の3人はそのバスで荷物を見つけたらしく取っていく。俺のは思い探すとあったー!!この時思わず日本語で叫んでしまった。 着いてから45分たっていた。とりあえずほっとした。自分の乗るバスに必ずしも自分の荷物が載るわけではないらしい。でもこれからは荷物を預けるのはやめにしよう。 そして荷物をかついでユースまで歩いていった朝のソルトレイクシティはそれはもうすばらしく美しかった。ソルトレイクシティは昨年の冬季オリンピックのあった町。そしてモルモン教の総本山がる宗教都市でもある。今まで行ったアメリカの都市、いや日本の都市も含めて最も綺麗な町だと思う。待ち行く人もみんなきちんとしていてホームレスも1人もいない。きっと治安もいいのだろう。これもモルモン教という宗教都市のおかげのかなと思った。
ユースは閑静な住宅街の一角にあった。まわりは住宅ばかりなのですごい静かだった。チェックインを済ませ部屋に入ると愕然とした。今までLAとサンディエゴのユースに泊まったが結構綺麗だった。しかしソルトレイクのユースはめちゃくちゃ汚い。しかも地下の部屋で暗く恐る恐る入ると黒人と白人の2人が寝ておりゴミが部屋中に散乱していた。大丈夫かなと少し不安になった。まだこの2人とはまだほとんど話していない。 その後あまりにも疲れていたので1時過ぎまで寝ていた。起きた後にソルトレイクでは唯一の懸念事項であった飛行場への行き方をを調べることにした。実は次の都市シカゴへはバスでなく飛行機で行く。しかもAM8:10という朝早い便でだ。AM8:10に出発ということはAM7:00には飛行場についておきたい。そうするとここを出発するのは6時くらいだ。 そんな早い時間アメリカではタクシーは走っていない。電話でタクシーを呼ぶのもゼスチャーが50パーセントの俺の英語では半分も意思の疎通ができない。ユースの掲示板を見ていると空港まではバスが走っているらしい。しかも朝6時から。これなら何とかなりそうだが空港行きのバスストップがどこにあるのか知らなかった。しかもそのバスはインターナショナル空港行きだが国内線もそっちでいいのかよく解からなかった。 とりあえずバスのタイムテーブルもなかったのでダウンタウンのビジターインフォメーションセンターにとりに行くことにした。行くとすぐにタイムテーブルをもらうことができた。そこにあるでっかい地図をみるとなんとそこには空港が二つある。しかも俺の航空券にはソルトレイクシティと書いてあるだけで空港の名前が書いていない。 困ったなーと思って地図を見ていると後ろから「Can you speak Japanese?」と聞かれた。みてみるとその観光案内所のおばさんだ。「イエス」と答えると「今の日本の時間は何時ですか。」と日本語で聞いてきた。助かったと思った。とりあえず質問に対しては午前と午後反対にして5時間足してくれと答えた。 実はベガスとソルトレイクシティでは時差で1時間ずれており、さらにサマータイムが始まって正確な日本時間はこの時わからなかった。でも多分そんなもんだろうと思い適当に答えておいた。おばさんは他の旅行者から質問されていたらしく俺の答えをそのまま英語で話していた。 その人の対応が終わると早速俺の対応をしてくれた。空港は国内線でもインターナショナル空港でいいこと、バス停の場所などを丁寧に教えてくれた。さらに観光案内所の周りは昔日本人街だったこと、昨年日本に行った時ホテルが高くて困ったことなどいろいろ話してくれた。俺も日本語が話したくて話したくてたまらなかったのでぺちゃくちゃとしゃべっていた。さっき適当に答えたことを少しすまないと思った。 実はこのおばさん月曜日だけが勤務らしい。もし他の日にソルトレイクに着いていたらこのおばさんには会えなかった。昨日といい今日といい運だけはついているようだ。でも荷物の件があるからどっこいどっこいかな。 おばさんと別れて少しだけソルトレイクの町を歩いた。やっぱり綺麗で治安もよさそうだ。明日はモルモン教の総本山テンプルスクェアに行ってみる。 |
|
|
|
前の日 次の日 INDEXに戻る |