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    サイエンスZEROから 2017/1/4

安全保障関連法について考え方の交換(別頁) 2017/2/13

  夢の中の話 2017/7/4

  安全保障関連法についてのまとめ(別頁) 2017/8/15

  新三要件の落とし穴 2017/10/18 

質問時間について 2017/11/22


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質問時間について   20171122

 21日と22日にこの下の文を全国の有権者の方々にメールいたしました。メールフォームの方にはメールいたしませんでした。メールフォームをお送りするのにはかなりの時間を必要としますので遠慮しております。申し訳ございませんがこの文をご覧になってください。

拝啓 

 庭の藪椿が咲きました。まだ十一月の下旬なのです。心なしか花びらが痛んでいないようでした。寒の厳しさを知らない、のびやかな姿がありました。

  今回の主題は[質問時間について]でございます。安全保障関連法についてのまとめが終わっていませんが、委員会での質問時間の問題も大切な問題ですので取り上げました。 

 テレビで料理番組を見ていますと、「この一手間が大事です」とか「この一手間が料理を美味しくします」という言葉が聞かれます。料理は手間がかかりますが、民主主義も手間がかかる制度だと思います。一手間を省くと不味い料理になったり、食べると体をこわしたりすることがあります。どんぐりの団子、彼岸花の菓子などを考えてみてください。

 御存じと思いますが、委員会での質問時間配分は自民党が野党だったときに時の政府に対して要求して決めた時間配分であります。与党2野党8でありました。

 今回この配分を与党1野党2にするということで与野党の合意が成立したということであります。もっとも、この配分は次の予算委員会での配分であります。

 詳しいことは存じませんが、委員会の質問時間の配分を与党2野党8に決めたのは参議院の多数野党が少数与党の政府案を否決し続けて、決められない政治を演出したときに決められたものであります。しかし、この与党2野党8の質問時間配分は妥当な決定であったと思われます。

 むしろ、与党1野党9とか与党0野党10がよいように思いますが、議員の方にとっては質問することが地元への宣伝になることでしょうから、そのことを考えると波に乗っている与党が2そうでない野党が8の割合がよいようです。

 さて、今回も、心理学が応用されたようであります。前の閉会中審議で攻め抜かれた与党が時間配分を与党有利にしようと計画したにちがいありません。そこで考え出されたのが有名な朝三暮四の考えでありましょう。多数決で与党10野党0にすれば角が立ちます。そこで、議員数の割合で配分するという情報を流す、会では与党5野党5を提案する。当然大反対となります。そこで、与党2野党4の配分に追い込む。こんな筋書きのようです。いわば、朝三暮四の変化形でありましょう。

 こんな話で終わればここに書く意味はありません。朝三暮四の話は七つの栃の実の分け方の違いで受け取り方が変わることに加えて、猿回しの親方が猿に与える餌の数を少なくしたいがための計画であったことであります。そこで、餌の総量に当たるものはなにかと考えてみました。すぐ気が付くのは総べての委員会の野党の質問時間を短くすること、質問時間を短くして国民に知られたくないことが明らかにされるのを防ぐこと、質問から生ずる質問の広がりを防ぐ意味もあるでしょう。

 前の方で与党1野党9でもよいと書きました。それは、次のような考えからであります。政府原案は与党内で十分に討議されて練り上げられた案だと思います。そうでしたら、質問する余地はないはずであります。与党議員は与党内の立案のときに質問できるはずでありますから、委員会で質問する必要はないはずであります。与党内の論議に参加させてもらえないとか、質問もできないなどという議員がいられるとすればその議員は委員会で質問したいでしょうが、与党で討議して決定した案を理解しないで委員会に参加されるのは恥ずかしいことと思います。そんな恥ずかしい姿を地元の有権者に見せたい議員がおられるとは思いませんが、そんな議員が多いので質問時間を増やしたい、ということではないでしょうか。もし、与党議員が審議中に質問したくなったら、野党に時間をもらえばよいでしょう。

 以上のことを踏まえまして貴方様にお願いがあります。地元選出の国会議員の方に「質問時間の配分を与党2野党8の配分を続ける努力をしてください」と頼んでいただきませんでしょうか。「質問をすること。質問に答えること」民主主義のだいじなことと思いますのでお願いいたします。

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  新三要件の落とし穴        2017/10/18

 安全保障関連法は法律ですから、国会で変更するか廃止しない限りその効力は変わりません。内閣が替わっても、政権与党が替わってもその効力は変わりません。しかし、法解釈は、ご存じのように、空中に浮かぶ風船のように風の向きによって、どのようにも変わります。法を施行する根拠も法解釈と同じように、その時その時の環境の変化に従って替わります。

 新三要件は安全保障関連法による武力行使の根拠であります。このように重要な要件ですが、その内容は、時の政府の考えで替えることができます。ですから、三要件でなく二要件にも四要件にも替えられます。厳しい武力不使用の要件にも、安易な交戦の要件にも替えられます。

 新三要件がどんな時に、どんな人たちが、どのように決めたのか分からないように、権力を持った人達が必要と考えたときに、いつでも、申し合わせただけで決められるのであります。

 国連の活動に参加したときは法律を創ったのですから、戦争に参加することを決めた今回は、当然法律を創るべきでありました。まさか、将来の派兵のために要件を簡単に決められるように、前例をつくられたのでしょうか。

 国連憲章51条に書いてあります集団的自衛権にも要件は付いていません。しかし、幸いなことに、要件は、国際司法裁判所のニカラグア事件の判決によって確定されました。その要件は[必要性]、[均衡性]、[攻撃を受けた旨の表明]、[援助の要請]の四つであります。

 この四要件はすべてを満足しなければならないとされています。一つの要件でも欠けたら集団的自衛権の行使ではなく違法な戦争をしたことになります。

 国会で決定されました[安全保障関連法]は日本国の国内法でありますから、海外で[武力の行使]をするときは国連憲章を守らなければなりません。ところが、[新三要件]は[攻撃を受けた旨の表明]、[援助の要請]の二つの要件が欠けております。[攻撃を受けた旨の表明]がなく[援助の要請]がないまま海外で武力行使をすれば、国連憲章に違反する戦争をしたことになります。

 一方、国連憲章には敵国条項と言われるいくつかの条文があります。日本は現在も国連の敵国のままであります。敵国に対する攻撃は自由で、さまたげられないと解釈されているそうです。この解釈が正しいとしますと、自衛隊が海外で[武力の行使]をしますと、国連憲章違反の戦争をした敵国として、どこかの国が攻撃してくることも考えられます。このとき日米安保条約は無効となることが考えられます。

 政府は[新三要件]に上記の落とし穴があることを認め、国際司法裁判所の判決の四要件を安全保障関連法による[武力の行使]の要件とされることを望みます。

 以上がウエブに公開します文であります。自衛隊の行動が国連憲章に違反することを防ぐためには[新三要件]の廃止は欠かせないことだと考えます。一人でも多くの有権者の方にこのことをお伝えくださいますようお願い申し上げます。

 くどいようですが、敵国条項の適用を避けるためには22日の投票をどうすれば良いか考えていただくようお伝えくださいませ。

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  夢
の中の話   2017/7/4

 永い間ほんとうに長い間、ごぶさたいたしました。

 目覚めましたすぐ前にみました夢の話です。

 家の前に家を壊して造った道路が10メートルほどの間幅が広くなっています。このことは、本当のことです。

 ここから夢の話です。いつの頃からか、幅が広くなっている道路の片隅に死者の塔が建っています。交通事故があったのではありません。亡くなった人の骨を粉にして道路に撒いたのです。それを。知った人が搭を建てたようです。

 どんな形の塔と思われるでしょうが、形はないのです。形はないのですが塔があるのです。そこにオモチャのテッポウが立てかけてありました。わたくしはそのテッポウの銃身に日の丸の旗を着けました。白いシールにマジックで赤い丸を書いた旗です。そして、その下に詩を書きました。

 このあたりになると、わたくしの意思が入ってきました。

 日の丸の旗の下で 
 君が代の歌に押されて
 君死に給うことなかれの・・・ 

 この詩のつづきはあなたが書いてください。

 夜中に3時すぎまで数独をしてまして、目が覚めたのは昼の12時でありました。昼の夢の話です。

 数独はストレスの解消の良い薬です。

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    サイエンスZEROから    2017/1/4 

 昨年末にNHKEテレでカッコウの托卵の話かあった。内容は以前から知られていたことであったが取扱い方に疑問があった。
 カッコウがオオヨシキリの巣に卵を産むとオオヨシキリはカッコウの卵を温める、帰った幼鳥はオオヨシキリの親から餌をもらって育つ、数か月後にはカッコウの子は巣立ちを迎えることになる。この間に生存競争の行動がみられる。カッコウはオオヨシキリの卵より少し大きく表面の斑も少し濃くて少し大きい卵を産む。産むときオオヨシキリの卵を1つ捨てる。カッコウに卵を産み付けられたオオヨシキリはカッコウの卵を巣の外に出すか、そのまま温めることになる。卵から孵ったカッコウのひなはオオヨシキリの卵もひなも巣の外に出してその巣を独占してオオヨシキリの親に育ててもらう。このような、カッコウのひなの行動は本能のように思われる。その行動は、生まれたてのひなの行動なのだから。それなのに、番組に出ていた人から「そこまでやるか。」とか「かわいそう。」などの感情的な発言があった。あたかも、カッコウが悪者であるかのような言い方であった。しかし、会場の観客の方が冷静であったのは幸いであった。

 この番組が科学番組だということを忘れた発言はふさわしくないと感じた。科学に携わる者がじぶんの感情を抑えないで、種の進化に従って生きている生物の行動を評価することは控えるべきだと考える。むしろ、客観的にあるがままを見る態度をつちかうように導く流れをつくってほしかった。

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