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バタフライ奮戦記

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バタフライ奮戦記

私が水泳をはじめたのは37歳からだと思います。それまではテニスに明け暮れ、地方大会などにもよく出場してそれなりの成績を収めておりました。しかしひょんなことからプールに行き200mくらい泳いだところで酸欠状態になり、目まいクラクラ、胸がムカムカ状態になってしまいました。

テニスをやっていたのでそれなりに体力があると思っていたのですがもう愕然としてしまいました。このことが大変悔しく市民プールなどで時々泳ぎに行くようになり、もうそれからは泳ぐたびにこうすると楽に泳げるとか、速く泳げるとかもうテニスそっちのけで練習、練習してました。

でも一人で泳ぐと言うのは皆さんの分かりのように何かと限界があります。そんなときに年齢別のマスターズ水泳というものがあることを知りました。どうせやるなら大会などに出たほうが張り合いがあると思い練習環境のよさそうなクラブ探しておりました。そんな中最終的に現在のピープル鳴海山下を見学に行ったところかなりの年齢の方でもコーチについて練習をやられてたのでここだと思い入会し本格的に練習しだした次第です。

そんな中で水泳をやり始めるとやはりバタフライが豪快でカッコイイ泳ぎと思い挑戦をはじめました。以下はそれから現在にいたるまでの奮戦記です。


25m完泳まで        

バタフライでまずはじめに難しいのは腕が水面より上に上がらないことではないでしょうか。私もはじめのころは力づくで腕を回していましたのでノーブレはまだいいのですが、息継ぎの時には顔を上げて息を吸うとすぐに沈んでしまい腕が水面上に上がってきませんでした。

それでも手と足のタイミングが1,2,1,2とカウントできると何とか力ずくでも泳げるようにはなりました。

25mは力があれば泳げる!!


 

50m完泳まで

バタフライが何とか25m泳げるようになりますとやはり大会に出てタッチ板や電光掲示板で正式な計測をしたいと思いますよね。そうなるとあたりまえですが50mは泳がないとタッチ板を使った大会には出れません。

あたりまえですが50mをバタフライで泳ぐにはもう力ずくではとても泳ぐことができないので足の力を借りなければいけません。そこで効率よいキックのタイミングが問題になります。私としては第1キックを強く入れた時にスカーリングにはいりプッシュと同時に第2キックをトンと入れるようにしました。トーントン、トーントンッて言う感じではないかと思います。

50mは手とキックのタイミングが合えば泳げる!!


 

100m完泳には

みなさんマスターズの大会に出るようになるとやはりそれなりのお土産がほしいと思うようになりますよね。そこで私が考えたのは参加者が少ない種目に出ればメダルを戴く確率が高いのではないかという姑息な手段を考えました。

何せ楽して楽しく(ラクしてタノしく)がマスターズのモットウ?と思いますでから。そこでプログラムを見渡すとまず種目ではバタフライと背泳ぎに参加者が少ない。その中で背泳ぎは50mと100mは同じくらいの出場者ですがバタフライに関してはもう圧倒的に100mは出場者が少ない!!これだ〜〜!!メダル獲得は100バタに決定!!

しかし、種目は決定したがバタフライで100m果たして泳げるのかの問題が出てきました。試しに泳いでみるとこれがぜんぜん泳げません。まず第一に50mのターンの段階でよほど気合を入れないと苦しくてとてもターンをする気にもなれません。でもここからいろいろ試行錯誤が始まります。よかったら皆さんも参考にしてください。

まず私が考えたのは、体力とタイミングが基本のこの泳ぎは若い体力があるときに基本をしっかりやらないととても泳げないと言うことです。ですから私ども中年からバタフライをはじめたものにとっては、いかに体力温存しながら100mもたせるかが問題です。(とりあえず出場すればメダルが貰えそうなので泳ぎきればいいと言う姑息な観点に立っていますので速く泳ぎたい方は参考にしてはいけません)そこで考えたのが

1.基本的にスピードは考えない。生きて帰ってくることのみ考える。

2.1ストローク1ブリージングで酸素供給を多くする(乳酸がたまりにくい)

3.キック主体の泳ぎにする

4.スカーリングはゆっくり力を抜いて行いしっかりと体を浮かしてくる。

5.プッシュはいいかげんに途中で抜きリカバリーに入る

6.リカバリーは十分脱力し体全体で浮く感じ

こんな感じでコーチからは絶対に教わらない方法(スンマセンですコーチ)を考え挑戦し何とか完泳できました。

100mはスピードを無視すること!!


 

200m泳ぐには

2001年11月オールマスターズ三重にて初挑戦決定

50歳から200バッタに挑戦と思っておりました。しかし、そうするとジャパンマスターズが200バッタ初挑戦となってしまいます。いくらなんでもジャパンが初挑戦ではまずいと思いオールマスターズで挑戦することになりました。

練習日記1

・9月某日、今現在本当に200mバッタで泳げられるのか?・・・・・・肩を壊してから100mも泳いでないので一度泳いで見る。全然ダメ、75mで体力も根性もなし。

泳ぐ感覚でなく大きくうねる感じでグライドを極端に長くしてみたら100mまでは泳げられ希望が湧く。

 

練習日記2

・9月某日、そうだ浮力プラススカーリングで楽にリカバリーとブリージングをするのを忘れていた。

 

練習日記3

・10月某日、レインボーカップの練習(100FR)でバタフライはあまり練習してなかったので今日から再開。でも疲れからか100m過ぎてから急に心臓バクバク酸欠で呼吸が苦しくよほど根性入れないと200mまでは泳げない。

どうも楽に泳ぐことばかり考え呼吸方法をいいかげんにしていたようだ。しっかり吸った空気を吐き出し余分な二酸化炭素を肺に残さないと言う呼吸をしてないために、徐々に二酸化炭素が溜まり100m過ぎに苦しくなってしまったようだ。

これを踏まえ前半から呼吸にも気を使いユックリユックリ泳ぐ。完泳。4分10秒くらい。

 

練習日記4

・10月某日、ユックリユックリならば200mは可能になってきたがまだまだ自信がない。体調が悪いと完泳できないでは大会には参加できない。もっともっと泳力に余裕を持たせなければダメだ。そろそろスピードをつける練習をして筋力、心肺機能、根性を付けないと大会参加はとても不安である。

 

練習日記5

・10月21日、バタフライの練習はチーム練習では出来ないので土、日のすいた時間に練習をする。先週から子供から風邪を移されたようで喉が痛くて大変です。

アップ150、IM順25*8

キック50*4FR、100*4ドルフィン

スイム(FLY)50*4、200*2

最近キック単独練習をやってないのでキック中心に練習しました。本当は同じコースにペースの合わない方がいましたので、出られるまでキックをしていたのです。でも、いい練習にはなりましたが疲れてしまい短時間で終了です。

今日の収穫:一度心拍を上げておくと比較的後半が楽である。

 

練習日記6

・11月2日、2,3週間ぶりにチーム練習に参加。最近強度の高い練習してないので心配だったが、今日はスタイル1の練習だそうだ。と言う事はバタフライでメニューこなさなければいけないと言う事。ウ〜〜ンやり切れるだろうか?

アップ    150、IM順25*8

S1キックスイム    50*4(25キック/25スイム)    1:20

S1ドリルスイム    50*6(25ドリル/25スイム)    1:10

S1スイム              50*4*4SET(25S1/25FR) 1:05

                            25*4*3SET                               35SEC

トータルloosen含んで2000mプラスα

自分でも良くやったと思う。S1スイムでは付いていけるかと思ったが、ダラダラ200FLYを泳いでいる所為か50秒くらいでは泳げれた。

今日の収穫:キックが強ければ肩への負担は少ない

 

練習日記7

11月19日、大会まで1週間となってしまった。今日は大会シミュレーションとして適度なアップで心拍をそんなに上げられなくても200バタ泳げれるか、またどれくらい苦しいかを試してみる。

アップ    400    

                始めダラダラ泳ぎ300くらいから多少スピードアップする。

                でもレースペースまでは上げない。

スイム    200FLY*2

                100まではかなり遅いテンポで泳ぐ。大体25mを8、9ストローク。いつも100

                をターンしてから苦しいが死ぬほどと言うほどでもない。ついでに5分サークルと

                してもう1本200FLY泳ぐ。2本とも同じくらいのタイム。

キック    100*4  ドルフィン3分サークル

おまけ    200FLY*2    5分サークル

                1本目はのんびり、2本目はこの日ベストタイム。非常にリラックスできて大きく

                泳げた感じでした。

トータル1600。後はお風呂でのんびりして帰る。

 

オールマスターズ三重結果

・11月25日、ついに大会当日になりました。大変いい天気と会場への道路も非常にスムーズで気持ちよく会場に到着。しばらくして1本目の50BCの時間になりお気楽に泳ぐ。ただ2バタのアップも兼ねるので思いっきり泳ぐ。タイムは思ったより良くない。でも申告タイムと100分の3秒違いドンピシャの金メダル。

1時間後にいよいよ本番、召集所では同じ組の方と雑談を交わしていたが、コースで待っているときにはもう不安で不安でたまりません。「心臓バクバクになったらどうしよう」「腕が上がらなくなったらどうしよう」・・・。でももう誰も助けてくれません。覚悟を決めてスタート!!

隣のコースがスタートからめちゃくちゃ速い。これに惑わされて数ストロークが速いピッチになる。これはいかんとピッチをガクッと落としゆったりゆったりで150mまで行くが、しかし、プランとしては25mを8ストロークで泳ぐ計画であったが、ぜんぜん数えていない。そのためどのくらいのタイムで泳いでいるのか分からない状態で最後25m2本をディセンディング(本人はそのつもり)で目一杯上げてゴ〜〜〜ル!!

一安心してプールから上がりサブプールに行くときの気持ちは爽やかな気持ちと開放感の一杯で大満足でした。

心の中ではヤッタ、ヤッタ、ヤッタ〜〜〜〜〜〜。バンザ〜〜イ、バンザ〜〜イ、バンザ〜〜イ。

 

2002ジャパンマスターズ

 

 

 

 

 

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