2004年6月14日

夏の着物


5月末頃にお出かけの予定があったので、紺色のサマーウールを着ようと
準備をしていました
私にはサマーウールは単の頃にちょうどよく、盛夏の薄物(絽、紗)の一つ前の着物という
認識があって、そのせいか、サマーウールはそれほど透けない!という思い込みがありました

で、先日の着物、鏡をみながら順調に着ていて、ふと後をじっくり見てみたら、
なんと、非常に透けているのです
去年もこれ、着たんだけど、こんなに透けてるなんて気づかなかった!
きもの着る時って、たいてい、鏡で前姿を見ながら着るじゃないですか
前は左右の身頃が重なるから、透けないから気づかなかったんです
でも、帯の仕上がり具合を見るときに後ろを確認するのに、なぜ気づかないんだろう・・・
帯にばかり気が行って、その下のおしりあたり〜裾まで注意が行かなかったんでしょうね
おまけに長襦袢が少し短めなのもわかりました  直さなくては!

いくら暑くても、いちおうは5月
単は許せても、透け物はちょっとなぁ・・ということで、この日は急遽単の紬になりました
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2004年6月21日

コーリン伊達締め


   

最近、着物に締めるのはこのコーリン伊達締め(って言うのかしら?)を使っています
ご覧のように、伊達締めにクリップがついているので、これ一枚でコーリンベルトと伊達締めの
二役をこなしてくれます
大変便利なんですが、時々前板の部分が帯の上線から見えてしまって困ることが出てきました
どうも、身八つ口が狭い=下見八つ口が高い位置にある着物だとそうなるみたいです
その着物の身八つ口は直しましたが、このベルトも少しお直ししました
クリップのついたゴムが、以前は幅の真ん中の位置についていたんですが、
写真のように上の方に付け替えました
これなら帯を低めの位置に締めてもうまく隠れると思います

着物を着ていると、こういう風にちょこちょことマイサイズに直したくなるものが出てきます
着物を楽しむ方は、皆さん大なり小なり針を持たざるをえなくなり、
こういうことをやっていくうちにご自身の着物まで作ってしまうようになるみたいですよ
2004年8月2日

浴衣の着こなし


私はこどもの頃〜結婚する前くらいまで、母に浴衣を着せてもらっていましたが、
「浴衣は衿をあまり抜かないんだよ」とよく言っていました
今でも、古い着付けの本なんかを見るとそう書いてあるものも多いので、
そのように覚えていらっしゃる方も多いと思います

ところが、最近は浴衣でもこぶしひとつ分くらいは衿を抜くことが普通みたいです
私が習いに行っていた着付け教室でもそう教わりました
最初は「え?そうだったかしら?」とちょっと疑問だったんですが、NHKのおしゃれ工房でも
そのように指導していました

その襟をきれいに抜くため、長襦袢に入れるプラスチックの衿芯を浴衣にも通します
もちろん好き好きがありますので、必ずこうしないと・・・とはいえませんが、
暑い夏に着る浴衣の襟は、抜いたほうが確かに涼しかったです

あと、浴衣は裄もみじかめがよく、裾もくるぶしくらいに短く決めた方が、確かに見た目が
きりっとしていい気がします

着物はもともと袖も短めだったようですが、殆どの時間を洋服で過ごす現代では
着物を誂えるときも洋服の袖丈を基準に考えてしまうので、
最近の着物の裄丈はほんとに長くなってきているようです
(もちろん、現代人の体格の向上もありますが)
浴衣までその裄で着てしまうと、なんだかぞろりとした感じがしませんか?


着物雑誌に出ているアンティーク着物の着用写真は、総じて裄が短いですが、
それがとても自然で可愛いなぁと思いました
2004年8月16日

半幅帯のゆるみにくい結び方


ポリエステルやレーヨンの半幅帯は種類も多く安価なのでウレシイのですが、
ゆるみやすいのが難点です  
少しでもゆるまないよう、工夫してみます
文庫系の結び方ならなんにでも応用できると思いますので、浴衣を着るときに
参考になれば・・・と思います
(もう少し早くUPすればよかったですね、スミマセン) 







まず普通に結び始めます

右側の、肩にかけてあるほうが手先になります
左側のたれの方で、羽を作っていきます





@ ゴムを使う方法です

   ボタンを通したゴムを、たれで作った羽の
   結び目に8の字にかけます





A 羽を逆らって作る方法です

   左側に向いているたれを右に向けて、
   右の羽から作っていきます






結び目に手先をまきます
大人の帯を使っていますので、長さは充分ありま

ここでは2まきして、余った分は胴に巻いた
ところの後ろ側に押し込んであります
娘に頼んで撮影に使わせて(?)もらいました
帯結びだけですので、洋服のうえから結んでみましたので、おかしな画像で
すみません (^^ゞ

でも、私も本などで素敵な帯結びを見つけるとよく洋服のままで練習しておりますデス
2004年9月4日

着物の丈出し


古着を買うと、着丈は短いけど、袖は長いという着物がよくあります
この、袖の余分を使って、胴接ぎをし着丈を長くすることが出来ます
袷の着物だと大変ですが、単なら何とかできそうだ!と、TRYしてみました

                                  丈出しの詳しいリポートはこちら



着た時に帯の下に隠れるように直しますので、別布をついでもいいのですが、
ちょっとした襟の抜き加減などで継ぎ目が見えてしまう心配もありますので
共布の方が安心です
また、出せる長さも最大前帯幅まで→計算上はそうですが、着るときのずれを考えれば
10センチくらいが限度かなと思います

今回は、下前の部分を斜めに接がなかったため、帯の上に継ぎ目がわずかにのぞいて
しまいました 柄も手伝って、それほど目立つものではないので襟をあまり抜かないように
気をつけてそのまま着ちゃいますが、次直すときは気をつけないとね・・・

あと、このお直しは難しくはないのですが、とてもめんどくさい!!でした
絶対に着たい!という気迫?がないと最後までたどり着けないかも・・
2004年9月28日

作り帯の作り方


     


市販の作り帯はおたいこ部分にあらかじめ手先が縫い付けてあるものが多いですが
結ぶときに手がけっこう邪魔になったり、また決まった大きさのおたいこしか
できなかったりします

で、私は自分で作り帯を作るときは胴に巻く部分に手先をつけてしまいます

上の写真で説明・・・
左側はたれ=おたいこになります
上のほうは三角に仕上げます  そうしたほうが、実際に巻いたときにうまく隠れて
作り帯ということがばれません

右の、屏風だたみにしてあるほうが胴巻きの部分です
端から、角出し用にやや長めの手先+15センチほど入ったところの下側に結び紐をつけます


   


こちらは胴に巻いたつもりで帯をたたんで撮ってみました  (わかりますか?)
白い紐同士、胴に巻いて結んだらおたいこ部分を帯枕を使って装着します
紐つけ位置より左の部分を折り返しておたいこに通し、これで手先になります
(この帯はリバーシブルなので、裏の青地のほうが出ています)


この作り方のほうが簡単なので、私が作るのはいつもこの式です
胴巻きの部分を結んでから少し回して、手先が短くなるようにすれば普通のおたいこも
結べれます
たれのほうも何も縫いとめていないので、おたいこの大きさも自由ですし、
角出しにも対応できます
ただ、この作り方は普通の帯結びのときと手先にする位置が変わりますので、
ポイント柄や六通柄だとできないですね
六通柄で、手先に無地場が出てもよいならOKかな?

余談ですが、古着でよくある黒羽織を作り帯にすると、素敵なのができそうですよ!
黒羽織だと、染めや刺繍など、綺麗な柄が豊富にありますもの
 2004年11月19日

足袋を染めてみました





  中学〜高校の頃、母に買ってもらった白足袋2組が最近は使われずに
  引き出しにしまったままでした
   最近は白足袋でもストレッチ素材の物ばかり履くので。
   ずっと、ベージュと、薄グレーの足袋が欲しくて、自分で染めてみようかと
  思い立ちました

紅茶染めを考えたんですが、染め上がりが汚い色だよと聞きまして、
たまねぎの皮を使うことにしました

たまねぎを使う料理が続き、4個分の皮が集まったところで開始です

同じ材料でも媒染剤に使うものによって違う色に染まるそうです
たまねぎからグレーに染めるには鉄を使えばいいらしいのですが、作るには2,3日
かかるそうなのであきらめ、今回はミョウバンとクエン酸を用いました

仕上がりは・・・どちらも似たような色で落ち着き、同じ色の足袋が2足になってしまいました
でも、ほんのりと黄色に染まり、満足してます

白足袋や白の半襟は一番基本の合わせ方なんですが、着物や帯を組み合わせていくうちに
その白さが強すぎるように感じることがあります
そんなときに薄いベージュやグレー、ブルーなどがしっくり来ることがあります
濃色や柄足袋よりも合わせやすいですしね

きもの・あれこれ

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