6月26日。

その日、私はアビーとラッテを置いて、友達と遊びに出かけていました。
うちの家では、土日や休みの日で、アビラテと一緒にお出かけしない日は、
姉か私+親が家でアビラテと一緒に過ごします。
アビラテを置いて、みんなが完全に出払うってことはほとんどありません。
その日は、姉がアビラテの面倒を見る日でした。
そんなわけで、安心して私は出かけていたわけですが・・・
「骨折直前の、のんきなアビー」
夕方ごろ、突然、母からの電話。
電話に出てみると、母はとても慌てた声で、
「アビーがテーブルから落ちた、すごい声で鳴いてるから、
どこかおかしくしたのかもしれない!
どうしよう、アンタ早く帰ってきて!!」
なーんてことを言うじゃありませんか・・・
しかも、電話口からも、アビーが「あぁぁぁぁあん!!あぁぁん!!」
と大泣きしてるのが聞こえる!!!
大慌てで家に帰りました。

診療時間外の病院で、診てもらうことしばし。
「完全に折れてますね・・・」の言葉〜〜。
目の前が真っ暗になりました。
とりあえずその日は、これ以上悪い状態にならないように、
ギプス(というか、添え木を入れて、包帯で巻いただけ。
いわゆる石膏とかの固いギプスではありません。)で固定されただけで帰ることになりました。
帰ってからも、足がパンパンに腫れていました。骨折すると、腫れるようです。
とりあえず、固定されたおかげでそんなに痛くなくなったようで、
落ち着いて寝てくれましたが、おしっことウンチをしてくれない!
先代犬が癌が進行し立てなくなり、おしっこを出せずに尿毒症になって亡くなった経験が
あるので、本当に焦り、骨折経験のあるイタグレオーナーさんに相談したりしました。
結局、そのオーナーさんがおっしゃった通り、本当にしたくなったときまで
我慢したようで、だいぶ経ってから、大量にまとめておしっことウンチをしました。
良かった・・・(涙)
「とりあえず、落ち着いてくれました」
しかし、どうしてアビーは骨折したのか・・・
よくよく聞いてみると、アビラテを見ているはずの姉は、
近くの映画館に行ってしまって、母が一人でアビラテを見ていたとの事。
夕飯の支度をしていて、ちょっと目を離したスキに
アビーが食卓の上にヒョイっと上ってしまい、
そのときに、運悪く、特別音の大きい飛行機が飛んできて
びっくりして机の上で暴れ、足を踏み外して
食卓の下へ落下してしまったのでした。
しかも、落ちるときに、イスの上に置いてあった、私のお散歩ポーチのヒモが
足にひっかかり、余計に変に落ちてしまったようでした。

その後、のんきに映画を見終えた姉が帰ってきて、
やつあたりで姉に怒った私。。。
アビーは心臓病もあるのに、なんでこんなに不幸が重なるんだろう・・・
って、とっても落ち込みました。
でも、もう起きてしまったことは仕方ない。

心臓病でお世話になっている病院の方に相談してみたところ、
アビーは心臓病があるので麻酔の加減が難しいらしいので、
迷わずこちらの病院で手術をお願いすることにしました。
「骨折して、ふてくされるアビー」
 
6月30日、アビーは骨折の手術を受けました。
手術の内容は、金属のプレートを埋め込んで、骨同士を固定する、
というものでした。
それにしても、足が細いので、プレートを埋め込もうにも、
ピッタリ合うサイズが無い・・・。
しかも、プレートを固定するために、骨に穴をあけて、何本かのボルトで
留めなくてはならないわけですが、こんな細い骨に穴をあけたら、
穴をあけるときの衝撃に耐えられなくて、ボキーン!といってしまうんじゃ
ないのか???ってとても不安になりました。
そんな不安をよそに、手術は無事成功。
骨折箇所には、前と同じような、固くないギプスが巻かれました。
3日間の入院を経て、アビーは帰ってきました。
足が腫れているものの、元気もあるし、食欲もある。
これから長いケージ生活が始まります・・・
「食欲はあります」
一週間後には無事抜糸完了!
手術を受けてから、ほぼ1日じゅう、サークルの中に入れて、
あんまり動かないようにする生活を送らせていましたが、それももう限界。
一週間も経つと、入院疲れも完全に取れ、サークルに入れられたままの生活に
だんだん欲求不満を募らせ、すごく暴れるようになってきました。
特に、ラッテがおもちゃを見つけて遊ぼうとしてるのを見たときの
暴れようは激しいです。
そりゃあ、アビーも遊びたいよね。まだ1歳にもなってないパピーなんだもん。
「欲求不満気味・・・」
しかたがないので、隣の公園へ、抱っこで連れていき、歩かせないようにしながら
ニオイをかがせたり、枝をひっぱりっこして遊んだりと、「お散歩」ではなく
「気晴らし」をするようになりました。
創外固定では、傷口がむきだし状態ですが、プレート固定は傷口がふさがっているので
感染の危険が少なく、早い時期からお散歩も出来るようになるみたいです。

ギプスの時期、ギプスの巻きが強すぎて、足が鬱血して腫れてきたことがありました。
でも、ゆるいと取れちゃうし。何度か、巻き直しに行ったことがありました。
こんなふうに、巻き方によっては鬱血してしまうので、巻いてもらった後も、注意が必要です。

今回の手術代+入院費、13万円弱。
(何度か行った通院の費用は含みません)
「アビー、夜の気晴らし中」
 
アビーは、ギプスも取れて、見た目には骨折してるように見えなくなりました。
ギプスをつけていると、おしっこがギプスにかかり、
頻繁にギプスを換えてもらってはいたものの、見るからに不衛生だったので、ちょっと安心。
エリザベスカラーも外してもらい、オヤツが手を使って食べれるようになって
なんだか嬉しそう!
「木のおもちゃも、シッカリにぎってガリガリできます」
でも、実際はプレートに頼っているので、絶対に無理できません。
あんまり外に出てないせいで、なんだか前よりもビビリ症になってしまいました。
骨は、順調に育ってきています。
8月下旬には、軽く歩くお散歩に行けるようになりました!
ドッグカフェにも行きました。
わりと、普通に生活しています。
「見た目、ふつうにお散歩中」
 
   
 
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