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■美術商■

 ここで取り上げるのは、美術商といっても当然茶道具等の古美術を主として扱う店である。
 しかしながら、骨董屋との一線を画する為、あえて美術商とした。
 所謂、茶人の言う「道具屋」である。

 名古屋には道具屋が数多く、ピンからキリまであるものの、ピンの中でも特に別格の店が二軒。
 それが下記に紹介する「宇治屋(うじや)」と「米万(こめまん)」である。
 共に、若州酒井から藤田男爵、関戸松下軒等、多くの大入札で、札元を務めている。


宇治屋

 約270年続く日本屈指の老舗。前、「宇治久」。
 元々は宇治の田原の茶商である。
代々宇治屋三郎右衛門を称し(八代目から宇治屋久兵衛を称す)、 三代三郎右衛門(自音斎)が覚々斎原叟の門人で茶道具の鑑識に優れていたことから、 享保年間に尾州徳川家の招きにより名古屋に移って以来、茶とともに茶道具も扱うようになった。
 大正〜昭和初期の大入札でも度々札元を務めている。
 名古屋の名だたる旧豪商・旧財閥の家々の多くは、ここ宇治屋が出入りであるといってよい。
 

瑞穂区下山町2−33 рO52−831−5994

ウロコヤ

 明治初頭に初代横井喜兵衛が本家の業を継ぎ、道具商として創業した。
 ウロコヤとは「鱗屋」、横井家の家紋・三つ鱗に因んでの屋号である。
 茶道具他碁将棋具も取り扱っている。
 特に古筆などの雅な和物を得意とする。
 年に数回、茶器展が催され、値頃な品から逸品まで、いずれも選りすぐり品が取り揃えられ好評を博している。

中区栄二丁目7−33 рO52−231−4377  <地図>

米近

 下記の米万商店から近藤氏が暖簾分けした店なので「米近(こめきん)」。
 光悦会や大師会などの名古屋席を担当することも多い、名古屋を代表する道具商の一つ。

昭和区緑町3−1−5 рO52−732−5228  <地図>

米万

 明治16年の創業で、上記の宇治屋と共に、名古屋の道具商の双璧を為す。
 無論、大正〜昭和の大入札でも、度々札元を務めている。
 東区の、武家屋敷の街並が残る白壁にて、モダンな店舗を構えている。

東区白壁4-65 рO52−931−8118  <地図>

ながさか

 創業こそ上記で紹介した老舗と比べれば比較的新しいが、しかし名古屋で最も人気のある 美術商といっても過言ではない。
 意欲的な企画が頻繁に催されており、その度に名古屋の茶人たちは「ながさか」に集う。
 店内の茶席で開催される月釜「知足会」も極めてレベルが高く、 名古屋の茶人・数寄者のお楽しみとなっている。

中区錦2−16−12 рO52−231−3053  <地図>

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