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名古屋には抹茶を販売する茶舗が星の数ほどあるのだが、
名古屋の茶人の誰もが知っていて、かつ茶会に頻繁に使用されている茶舗となると、
「升半茶店」をおいて他にない。(なお升半
は別号を「松柏園」という)
名古屋の主だった茶会での茶舗の利用状況を調べたとするならば、
恐らく升半(松柏園)が
過半数以上を占め、次いで小山園など
の京都の茶舗、
そして妙香園や
あいや等の地元の茶舗が続くと思われる。
そして茶会の格が高ければ高いほど「升半率」は上がる。
安定した品質、利便性、知名度、そして名古屋随一の老舗であることを考慮するれば、
格高い茶会では必然的に升半(松柏園)になるのであろう。
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升半茶店 |
升半(ますはん)、号を松柏園(しょうはくえん)と言う。
「升半」とは升屋の半三郎が始めた店・升屋半三郎茶舗の略であり、「松柏園」は
「如松柏之茂」の一句に因んだものであるという。
江戸後期から続く名古屋第一の老舗であり、中京圏の茶会での圧倒的な使用率を考えても、
名実ともに名古屋を代表する抹茶店であるといえる。
名古屋圏下の茶道教室のなかには、濃茶稽古の時に
「お詰は?」「松柏園でございます」と答えさせるところもある(違うお茶であっても)。
それほど一般化し、浸透しきっている。
抹茶のグレードは「千代昔」を筆頭に、好昔、初昔、後昔、極昔、上別儀、別儀…と続く。
とりあえず、濃茶で「千代昔」、薄茶で「初昔」を使っていれば、
名古屋の最高格の、非常に贅沢な茶会であることが分かる。
値段は下記の価格表を見ての通り、決して安くない。
店舗は錦本店・大名古屋ビル地下街・サカエチカ他、大方のデパートには入っている。
升半抹茶価格表(40g) |
千代昔 | 5,250円 |
好昔 | 4,200円 |
初昔 | 3,150円 |
後昔 | 2,100円 |
極昔 | 1,575円 |
上別儀 | 1,260円 |
別儀 | 1,050円 |
広葉 | 840円 |
価格等変更がありましたらご容赦下さい
本店:中区錦2-7-1 рO52-211-4188
<地図>
升半茶店公式HP
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妙香園 |
名古屋の茶舗の最大手。
一般の名古屋人(茶人ではない)に茶舗を挙げよと問えば、先ず真っ先に「妙香園」の名が挙がるはずである。
煎茶のイメージが強いが、もちろん抹茶も、裏千家などの茶会で使われているのを見ることがある。
なお、最上級グレードの「妙香」には金箔が入っているのが、茶席用に金箔抜きを注文することもできる。
妙香園抹茶価格表(40g) |
妙香 | 4,000円 |
瑞香 | 3,000円 |
初昔 | 2,000円 |
常磐の昔 | 1,400円 |
葵の白 | 1,200円 |
宮の森 | 1,000円 |
価格等変更がありましたらご容赦下さい
本店:熱田区沢上2−1−44 рO52−682−2280 <地図>
妙香園公式HP
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