名古屋市博物館
THE TOKUGAWA ART MUSEUM
一般に、茶道具関連のコレクションとは無縁な印象があるが、そこは茶処名古屋の博物館だけあって、思わぬ名品が収蔵されており驚く。
特に東松家(近世の豪商で明治村に屋敷が保存され重文となっている)から寄贈された品々は、茶道具コレクションの中核となっている。
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名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
рO52−853−2655
休館:月曜第4火曜(休日を除く)・年末年始
9時〜17時(入場16時半)
<地図>
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※展示品目録及び美術館の詳細は 下記名古屋市博物館公式HPにてご確認下さい↓
http://www.ncm-jp.com/
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名古屋市博物館所蔵の名品 |
三宝絵詞 |
『三宝絵詞』は永観2年(984)に源為憲(ためのり)が編纂した仏教説話集である。
本書は保安元年(1120)書写と奥書のある、現存最古のものであるが、白胡粉地に花菱唐草文様を雲母刷りにした料紙に源俊頼筆と伝える流麗な筆跡で書かれたその美しさ故、
相当量が切り取られ、諸家に散らばり愛玩された。世に名高い「東大寺切」がそれである。
ほぼ完本で現存する三宝絵詞で最も古いものは東京国立博物館に蔵されており、国宝に指定されている。
東博本は名博本と比べ料紙・筆跡共に遥かに劣り、美術的価値は遠く及ばない上に名博本よりも新しい。
が、それでも国宝である。残巻であるから重文に留まっている名博本であるが、その真の価値は押して知るべしである。
関戸家旧蔵
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日野切 |
藤原俊成の書と聞いて、まず真っ先に思い浮かぶのがこの日野切であろう。俊成の鋭い独特な筆跡を容易に見て取ることが出来る。
本葉は千載和歌集巻第十六の断簡であり「たいしらす 法印慈円・・・」云々と11行に亘りビッシリと書き込まれている。
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竹花入 |
竹一重切花入 千利休作 「利休作宗佐」朱書銘 東松家寄贈
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黄瀬戸花入 |
黄瀬戸竹形花入(安土桃山)
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水指 |
赤楽 六閑斎宗安作 東松家寄贈
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茶入 |
唐物文琳(南宋〜元) 銘「吉野」 屈輪菱盆添 遠州書状添 東松家寄贈
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茶杓 |
僖首座作 東松家寄贈
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茶杓 |
藤村庸軒作 東松家寄贈
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黒楽茶碗 |
常慶作 東松家寄贈
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黒楽茶碗 |
宗入作 東松家寄贈
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寄口建水 |
一入作 東松家寄贈
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