|
陣屋の周辺。一帯は観光用のお花畑となっている。ご覧の通り、まさに山間の小村である。
|
|
陣屋書院外観。こうして見ると、それなりになかなか良い雰囲気である。
しかし写真のアングルと画像処理技術によって良く見えているだけなので、あまり期待してはいけない。
|
|
書院の移築に伴って新築された門。陣屋書院へのエントランスにしては演出に欠ける。一般の民家のようだ。
|
|
赤線で囲まれた部分が現在塀で囲まれて保存されている。上のほうに御住居とあるが、そこに現在「玄々斎生誕の地」
の碑が建てられている。現存するのは書院のみ。
|
|
書院内部。
かなり改装されていて、例えばかつては吹放ちであったろう写真撮影地点も、さらに壁が加えられているので
屋内の土間となっている。また奥の方の襖絵も地元の画家が描いたもの。本来こんなものは無い。
とにかく安普請の改装のおかげで、非常に安っぽい空間となっている。
|
|
写真の通り、常に地元民によって何らかの展示即売会が行われているらしい。
もう完全に公民館状態であり、建物を鑑賞する雰囲気ではない。
なお、床の間のある主室の奥の、杜若が描いてある部屋は、本来表御殿への接続部分であったろうが、
現在は炉が切られて、茶室風になっている。
|
|
書院・主室(八畳)。
無駄な装飾のない漆喰塗りの白壁が、いかにも古格を残す武家住宅らしくて清々しいが、
こんな床の間がゴチャゴチャでは清々しさも台無しである。
鎧兜、大きな飾り皿、鷲の剥製、と田舎の家の床の間にありがちな三点が見事に揃っている。
|
|
そのゴチャゴチャした床の間に掛けられた鵬雲斎筆の掛物。
|
|
床の間を背にして見た次の間(八畳)と鞘の間(四畳)。
鞘の間に藩主家の顕彰コーナーが設けられている。写真だと少し分かりにくいが、
次の間の奥にさらに鞘の間があって、そこに顕彰コーナーが設けられているのである。
こうして見上げると、高い天井や古格を守った作りに、改めてこの建物が並みの建物ではないことを知る。
|
|
書院・広縁脇の戸袋。三ツ葉葵の紋がある。
大給松平家の家紋は蔦紋で、本家の西尾藩大給松平家(奥殿家はその分家)
でも限られた場合のみ一葉葵を使ったと聞くから、後補であろう。
|
|
書院の外観。
妙に殺風景でバランスも悪いのは、もともとこの面には表御殿が接続していたからであろう。
|
|
書院の奥にはレストランが建っている。
手前の池もそれなりの雰囲気だが、実に安っぽい噴水が設けられているのには興醒めする。
|
|
庭の片隅に建てられた、玄々斎生誕地の碑。
|
|
陣屋のすぐ裏手にある、奥殿藩大給松平家の墓所。
かなり荒廃していたが、陣屋の観光地化とともに、ここも美しく整備された。
|
|
急斜面に歴代の墓碑が階段状に配されている。
|
|
大名家の墓所は、立入禁止であったり、整備されていると入場料を
取られる所が多いが、ここは書院の見学も含めてビタ一文も取らないのは優秀(2004年現在)。
|