■茶会記■
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平成16年〜17年に名古屋圏で開催されたお茶会の会記です。
管理者の任意での紹介に留まりますので、名古屋の茶会の取り合わせの妙をお楽しみ頂くか、
或いはこのお茶会・月釜ではこんな道具が出てるのか等々、凡その目安などにして頂ければ幸いです。
また事由により、箱・判・敬称等を省略してある場合があります。ご了承下さい。
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平成17年度 黄金茶会
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毎秋、徳川美術館では「徳川茶会」が催されているが、本年は開館70周年を記念し
黄金の台子が使用されたこともあって、『黄金茶会』と称して特に盛大に催された。
会記は以下の通り。黄金台子のみならず、これほどの最高格の名物道具が一同に会した茶会はそうそうあるものではない。
濃茶席
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寄付 山ノ茶屋
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床 伝牧谿筆 山水図
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本席 餘芳軒
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床 玉澗筆 遠浦帰帆図 重要文化財 東山御物 名物 『玩貨名物記』所載
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床脇 青磁袴腰香炉・堆朱花鳥文香盆
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花入 古銅 銘「杵のをれ」 名物 『玩貨名物記』所載
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香合 秋の野蒔絵
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香木 伽羅 銘 東大寺 一名 蘭奢待 十種名香のうち
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台子飾 純金皆具 重要文化財 千代姫婚礼調度
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台子
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釜
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風炉
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水指
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杓建
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建水
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蓋置
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茶入 唐物 茄子 銘「宗伍茄子」 大名物 柳営御物 『玩貨名物記』所載 五島美術館蔵
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仕服 うつぼ屋緞子 糸屋風通 堅縞木綿間道
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盆 四方 真塗 千利休朱書判 五島美術館蔵
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茶杓 千利休作 筒宗旦
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茶碗 曜変天目 大名物 『玩貨名物記』所載
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副 星建盞
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天目台 尼ヶ崎台 大名物
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棗 純金皆具の内 重要文化財
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茶 銘「蓬左の昔」 松柏園詰
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菓子 銘「籬の菊」 両口屋是清製
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菓子器 縁高
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以上
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副席 山ノ茶屋
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床 伝藤原定家筆 小倉色紙 「百しきや」 名物 柳営御物 『玩貨名物記』所載
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花入 絵高麗 槌形 武野紹鴎所持
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香合 朱漆 独楽
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釜 九輪
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風炉 唐銅 面取
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水指 安南染付 花鳥文 岡谷家寄贈
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茶器 中次 藤重作
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茶杓 仙叟作 銘 珍客 共筒
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茶碗 萩 銘「大名」 根津美術館蔵
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替 熊川
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建水 溜塗
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蓋置 鉄 五徳形 伝千利休所持
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茶 初昔 松柏園詰
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菓子 万年堂製
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道具飾席 宝善亭二階
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床 尾張家初代 徳川義直筆 大学の語
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成16年9月15日
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すっかり秋らしくなった9月15日、小間の濃茶席では侘び茶の正統をゆく名品が取り合わせられ、
広間の薄茶席では華やかな綺麗寂びのお道具が取り合わせられ、好対照の両席で秋の深まりが心ゆくまで堪能された。
会記は以下の通り。
濃茶席 於:蓬庵 主:名古屋美術商協同組合
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寄付
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床 狩野尚信筆 菊竹の絵
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脇 浜松蒔絵硯箱
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香合 堆朱馬上人物
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炭斗 唐物竹組底四方
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羽箒 白孔雀
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火箸 時代鉄 銀象嵌
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鐶 大角豆金銀象嵌 徳元作在銘
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釜敷 時代籐組
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灰器 出雲焼内渋 宗慶箱
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灰匙 砂張
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莨盆 松木地行李形
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火入 絵唐津
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莨入 唐物独楽
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煙管 宗全好
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本席
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床 江雲宗龍筆 心云々 大徹箱
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花入 伊部 累座
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釜 芦屋真形松竹梅地紋 浄雪箱
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風炉 時代面取 土
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水指 南蛮芋頭 住山楊甫箱 紀州家伝来
随流斎直書 坐禅トアリ
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茶入 瀬戸芋ノ子 銘「八千代」 知止斎・玄々斎箱 尾州家伝来
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袋 縹地緞子
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茶碗 熊川 銘「浜の真砂」 玄々斎箱
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袱紗 荒磯緞子
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茶杓 宗旦作共筒 銘「大船」 ■啄斎・碌々斎箱
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建水 木地曲
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蓋置 青竹
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御茶 常盤の昔 妙香園詰
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菓子 吹上 きよめ餅製
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器 縁高
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以上
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薄茶席 於:千秋閣 主:遠州流
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寄付
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床 月下吟虫 ∴筆
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本席
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床 宗中・晴川院両筆 菊乃絵賛 宗本箱
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花入 籐組耳月
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香合 松花堂写 扇子
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風炉先 木地瓢透
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風炉釜 天明切合
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水指 吉野樽
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茶器 唐木秋草蒔絵
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茶碗 高取
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替 宗明手造 志野 菊の絵
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茶杓 宗本作 共筒 銘「浅茅生」
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建水 タイ土産 唐金
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蓋置 染付竹節
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菓子 秋野 きよめ餅製
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菓子器 呉州赤絵 魯山人・永寿合作
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莨盆 好型
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火入 織部写
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莨壺 竹
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以上
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六日会 平成17年9月
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九月となれば中秋の名月、その前に重陽の節句がある。
当日のお取り合わせも、そこはかとなく月が見え隠れしつつ、
床や菓子には菊が使われて、まさにお茶杓の銘の如く、
寿命の延びるようなお席であった。
於:熱田神宮千秋閣 主:裏千家教授
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寄付
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床 伊勢門水筆 猩々図
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本席
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床 無学和尚・探山合筆 菊画賛
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花 酔芙蓉
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花入 丹波瓢形
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香合 唐物渦巻象嵌
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風炉・釜 切合 治良兵衛造
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水指 琉球蒔絵酒桶
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茶器 菊桐蒔絵雪吹 四代宗哲造
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茶杓 瑞巌老師作 銘「千歳」 吹上御所之竹 淡々斎箱
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茶碗 堅手
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替 染付水鳥の絵 竹泉造 鵬雲斎箱
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建水 南蛮
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蓋置 月に芦絵 豊斎造
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菓子 銘「菊酒」 山中製
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器 蒟醤食籠
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煙草盆 一閑張鱗透四方
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火入 染付瓔珞文 半助造
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煙草壷 夕顔絵 甫斎造
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煙管 砂張銅
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以上
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栄茶会 平成17年9月
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約半年間好評を博した栄茶会も最後となった。茶席は秋の名月を思い起こさせる、雅びながらも侘びた風情の、絶妙な
お取り合わせ。なお、特別展は名古屋らしく復古大和絵の浮田一惠展であった。
於:森村記念館 主:表千家教授
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寄付
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掛物 印象筆 秋興 共箱
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本席
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掛物 為家筆 角倉切 秋歌上 秋きぬと云々 而妙斎箱
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花入 手付置籠 竹友斎作
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香合 一閉 三日月 覚々斎在判 惺斎箱
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釜 宗旦好 口四方 道爺作
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風炉 唐金
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風炉先 唐草透かし 桐腰 即中斎在判 利斎作
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水指 白竹ツルベ 而妙斎在判箱 重春作
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茶器 黒小棗 覚々斎在判 即中斎箱
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茶碗 大樋焼 黒平 波の絵 即中斎箱
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替 御本 割高台
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茶杓 吸江斎作筒箱共 銘 常盤 即中斎箱
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建水 曲 遠山の絵 万象作
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蓋置 竹引切 不識斎判
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菓子 秋のおとずれ 両口屋是清製
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器 染付 松皮菱食篭 而妙斎箱 徳泉作
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莨盆 秋田春慶 櫛形 尋牛斎在判
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火入 狂言袴 楽山窯
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煙管 如心斎好 筋 興兵衛作
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小間
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掛物 即中斎筆 一行 泣露千般草 而妙斎箱
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以上
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知足会 平成17年7月
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厳しい暑さのなか大勢の雅客が訪れ、盛会であった。
特に涼やかな道具が取り合わせられていたのはもちろんのこと、
女性のお席主らしい華やかさや柔らかさもあれば、
いかにも千家らしい侘びたもの、また珍しいもありで、趣向に富んだ一席であった。
於:ながさか知足庵 主:表千家教授
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寄付
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床 栖鳳筆 あさかほの図
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本席
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床 二条為家筆 鵜飼切
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花入 唐銅薄端 四方盆添
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香合 埋木氷裂蒔絵長角
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釜 真形 琉球風炉添ふ 高橋因幡造
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水指 信楽
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茶器 利休写中棗 ■啄判 不識斎箱
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茶碗 織部
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替 赤 平 幽峯斎手造
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茶杓 神楽丘不入作 共筒 銘「木隠」 共箱
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建水 南蛮写 笑庵作
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蓋置 竹引切 不識斎判
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菓子 とこなつ 松華堂製
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器 古染付
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干菓子 氷 松葉 鶴屋吉信製
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器 砂張 青海盆
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煙草盆 木地曲 不昧公好
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火入 唐津 唐九郎造
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煙草壷 椰子形 甫斎作
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煙管 庸軒好 浄益作
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袴付間
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掛物 久保田万太郎の句
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以上
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栄茶会 平成17年6月
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3月に始まり恒例となった感のある栄茶会、今回は江戸後期の尾張藩士の茶人達に焦点があてられ、
往時の茶風が伺われるお取り合わせであった。会場の森村記念館では、「鈍翁から現代への茶 名古屋とのかかわり」を
テーマとした特別展が併設されて、お茶会と合わせて好評であった。
於:森村記念館 主:裏千家教授
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寄付
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掛物 田植の図 華堂筆
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本席
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床 徳川慶勝筆 一行 釣月耕雲
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花入 竹一重切 銘「翁さび」 也有作 共箱
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香合 阿媽港 利休伝来写 宗旦好 又日庵模箱 二十個の内
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風炉先 水玉透 桑山閑中庵箱
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風炉 唐銅寄口 十三代寒雉箱 道也造
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釜 市女笠 大西三四郎箱 浄林造
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水指 志野 士朗自画像並門人句
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茶器 小棗 山菊画 白圭筆 圭舟箱
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替 中棗 花菖蒲画 金秋筆 海仙箱
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茶杓 又日庵作 共筒 銘「仙人掌」
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替 士朗作 共筒 甫斎箱
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茶碗 赤 竹腰山城守手造 甫斎箱
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替 黒 又日庵作 海仙箱
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替 志野 杉山見心作 同箱
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蓋置 黄瀬戸 蛙 甫斎造
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建水 時代 モール
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菓子 早苗 両口屋是清製
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器 織部 手付 九朗作
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器 高取 米禽造
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煙草盆 玄々斎好 松木地
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火入 祥瑞
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煙草壷 椰子
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煙管 時代
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小間席
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掛物 猪鼻峠漁夫 金秋筆
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以上
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知足会 平成17年5月
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初夏の日差しが気持ちよい一日、大勢の雅客が訪れて盛会であった。
いかにも表千家らしい侘びたしかし端正な名品に、初夏の季節感も添えられて、
お席主の並々ならぬお心入れが感じられる絶妙なお取り合わせであった。
なお、お菓子の銘にある「池鯉鮒」とは、杜若の名所として古来名高い「知立」である。
他県の方はご存知ないかも知れないので、念のため。餡を包んだ葛の形は杜若を連想させ、舌にもひんやりと心地良く、
見た目も味も秀逸であった。
於:ながさか知足庵 主:表千家教授
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袴付
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掛物 宜稲筆 杜若に飛燕の図 同極
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寄付
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掛物 元政筆 郭公の詩
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本席
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掛物 覚々斎筆 却下万々年
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花入 竹一重切 太郎庵作
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花 大山蓮華
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香合 葎 了々斎在判箱 皓々斎表書 無適斎極
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釜 古芦屋真形 浄心極書
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風炉 土 紅鉢 播磨作
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水指 南蛮種壷
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茶器 真塗大棗 江岑在判 即中斎箱
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茶碗 二代目 黒 銘「鉄丸」 文淑箱
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替 柿の蔕写 仁清作
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茶杓 随流斎作共筒 ■啄斎箱
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建水 萩焼 青雲紋菊 泥華作
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蓋置 竹 如心斎 刻判 而妙斎箱
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莨盆 如心斎好 鯨平 而妙斎在判箱 七代宗哲作
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火入 香炉釉 旦入作
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莨入 蒟醤
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煙管 惺斎好 浄益作
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菓子 池鯉鮒の里 両口屋是清製
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菓子器 黄交趾蛇篭紋鉢
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以上
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平成17年度 葵茶会
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※徳川美術館内の茶苑で、美術館所蔵の茶道具を使用して催される茶会。
春の葵茶会と秋の徳川茶会とがあり、茶会の格、使用される道具の格、共に秋の徳川茶会のほうが高い。
しかしそうはいっても、下記の会記の通り、春季の葵茶会はさらりとしながらも毎年まことに華やかで、
尾張徳川家ならではのお取り合わせである。
濃茶席
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寄付 山ノ茶屋
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床 徳川宗春筆 山水図
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本席 餘芳軒
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床 後光厳天皇宸筆 御消息
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床脇 手箱 粉溜花丸蒔絵
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花入 砂張 砧形
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香合 堆朱 牡丹文 銘・張成造
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香木 伽羅 銘「楊貴妃」 六十一種名香のうち
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風炉 唐銅 遊鐶
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釜 亀甲口 浄寿作
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水指 青磁 八卦文
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棚 半板
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茶入 瀬戸 青柳手
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仕覆 久留里純子 夕顔錦
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茶杓 千宗旦作 銘・二人静 共筒
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茶碗 名物 天目 古瀬戸 銘・玉潤
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袱紗 黄純
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副 染付 馬文
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建水 木地 曲
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蓋置 青竹
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茶 銘「尾陽の昔」 松柏園詰
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菓子 銘「葵草」 両口屋是清製
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菓子器 縁高
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以上
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副席 山ノ茶屋
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床 徳川家光筆 鶏図
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花入 染付 人物文
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香合 木地 扇形
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風炉 唐銅 四方
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釜 雲竜 中 道冶作
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水指 釣瓶 古備前
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茶器 桐文蒔絵中次
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茶杓 徳川綱誠作
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茶碗 志野 刷毛目
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替 黒
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建水 竹 溜塗
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蓋置
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茶 笹の白 松柏園詰
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菓子 万年堂製
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道具飾席 宝善亭二階
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床 小田切春江筆 名古屋城五月節句幟図
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以上
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開村四十周年記念 明治村茶会 平成17年4月14日〜16日
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開村四十周年記念を祝ってか、会期中天候にもめぐまれた上に桜も躑躅も満開で、まことに春うららかな気持ちの良い茶会となった。
会記は以下の通りであるが、表示の都合上、どの道具にも多く付随する表千家宗匠の箱については省略した。
濃茶席・薄茶席共に宗旦以後の表千家のものがほとんどである。
特に濃茶席は表千家としての代表的な諸道具が一堂に会し、好評であった。
ただ、宗旦以前の道具を期待して来られた他流のかたがたには、物足りない面もあったかも知れない。
坐漁荘 並びに亦楽庵 主:不審庵
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寄付
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床 狩野探泉筆 不二ノ絵 了々斎好表具
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本席
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床 元伯筆古歌二首
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花入 青磁経筒
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香合 桜置上大蛤 如心斎直書
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釜 元伯好 裏甲 銘「朝日」 九兵衛作
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炉縁 高台寺蒔絵 ■啄斎判
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風炉先 而妙斎好ツボツボ透 而妙斎判 吉兵衛作
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江岑好桐木地四方棚
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水指 備前 銘「玉柏」
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茶入 宗全作 山科写
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茶器 桐蒔絵大棗 如心斎三十二器ノ内 如心斎判 三代宗哲作
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茶碗 赤 元伯直判 ノンカウ作
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帛紗 即中斎好 笹金襴 友湖作
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茶杓 覚々斎作 銘「花のかげ」 筒共
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建水 唐銅エフゴ
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蓋置 染付舟ノ画 嘉慶年製
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御茶 而妙斎好 祥雲の昔 柳桜園詰
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亦楽庵
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床 吸江斎筆一行 花枝自短長
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以上
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学習院長官舎 主:三井文庫
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寄付
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床 応挙 破墨山水
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本席
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床 如心斎 横物 老来無力且坐喫茶
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脇 桜雉蒔絵硯箱
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花入 黄瀬戸立鼓
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香合 交趾写丸龍 保全作
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風炉先 惺斎好金砂子桐紋唐紙腰
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釜 日の丸写 ■啄斎文字 浄玄作
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縁 細川三斎好菊桐蒔絵
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水指 祥瑞松竹梅花鳥文胴締
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茶器 つぼつぼ棗 如心斎直判
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茶碗 赤 徳川治宝亀絵・三井高祐作
古萩 銘「トリノコシ」 覚々斎直書
菊谷 日の丸 銘「桜・橘」 一双 和全作
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彫三島 九鬼家旧蔵
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茶杓 吸江斎 梅木 銘「薫風」 紀州湊御殿御庭梅木ヲ以テ
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蓋置 三人形 浄益作
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建水 瀬戸大ベシミ写 保全作
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菓子器 覚々斎好桜盆 一閑作
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菓子 春霞 末富製
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莨盆 貫入塗手付
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火入 染付扇絵 和全作
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莨入 紙
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煙管 如心斎好 浄益作
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書院
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以上
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野点 日本庭園 主:前端雅峯氏
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掛物 大徳寺管長 高田明浦嶺雲老師筆 花開万国春
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花入 古瓢
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香合 月日貝
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釜 碌々斎好 羽子板 惺斎在判 浄長作
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炉縁 鉄刀木
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棚 旅箪笥 瀟湘八景蒔絵
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水指 万暦赤絵桝 永寿作
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茶器 豊楽写
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茶碗 赤 銘平安 而妙斎箱 吉左衛門作
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替 大樋釉双鶴 十八代前田公拝領印 長左衛門作
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茶杓 アンコールワット菩提樹 銘歓喜 尋牛斎箱
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建水 トルコ製 南鐐菊形
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蓋置 而妙斎好 蝦夷絵 共箱
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菓子器 亀蒔絵椰子
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菓子 雪花糖 加賀小松銘菓 行松旭松堂製
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茶 加陽の白 緑翠園詰
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莨盆 手無木瓜
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立礼席
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扇面 猶有斎筆 松の絵 而妙斎讃 千年翠
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花入 青海波籠
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釜 南鐐真形 浄益作十二支地紋蓋
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水指 トルコ製 色絵草花
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茶器 印度製 太陽地紋銀細工
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茶碗 乾漆 昌道和尚筆 清風
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替 ヨーロッパ色絵文様
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茶杓 堆漆
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建水 アメリカンネイティブ土焼
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蓋置 色絵銅三人形
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菓子器 竹張独楽 壱岐作
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莨盆 舟
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以上
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青山茶会 平成17年4月3日
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桑山美術館主催の毎年恒例となった青山茶会。開催時期や趣向は年毎に変わり、本年は四月の初頭の観桜茶会である。
美術館開館二十五周年記念の意味もあってか、非常に華やかなお取り合わせ。
それでいて派手でなくむしろ典雅な印象であるのは流石である。観桜茶会だからと
右も左も桜々で埋め尽くしていないのがまた良い。
濃茶・薄茶と春〜初夏の風情を満喫し、美味しく点心を頂き、今回は記念品まで付いて、
訪れた大勢の雅客に好評であった。
道具飾席 青山
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掛物 小堀権十郎筆 色紙 駒とめて猶水かわむ云々
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濃茶席 望浪閣
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掛物 江月宗玩筆 酒遭知己飲
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花入 青磁鯉耳
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香合 花 笠 野々村仁清作
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釜 繰口棗形 浄寿箱 大西浄久作
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縁 花筏蒔絵 山本春正作
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風炉先 金地緑青海波 即中斎在判箱共 奥村吉兵衛作
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棚 爪紅台子
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水指 了々斎好広口 惺斎箱 七代中川浄益作
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杓立 古七宝
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火箸 菊頭銀象嵌入 徳元在銘
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建水 南蛮砂張
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蓋置 砂張三人形 三井泰山箱
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茶入 薩摩 命「玉川」 小堀権十郎添文箱共
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袋 富田金襴 伊予簾緞子
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茶器 時代雲錦蒔絵棗
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茶碗 判事呉器 銘「曙」 浅川伯教箱
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袱紗 唐華金襴
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茶杓 如心斎作 銘「ひばり」 共筒 一灯箱 積翠庵伝来
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御茶 祖母昔 新楽園詰
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御菓子 春宵 川村屋製
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器 真塗縁高
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以上
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薄茶席 立礼席
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掛物 吸江斎筆 西江水 住山揚甫箱
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花入 李朝壷
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花 さくら
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香合 花白河蒔絵
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釜 桐地文瓢 大西浄林作
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風炉 八景の図 一望斎春江作
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棚 立礼卓 即中斎在判
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水指 染付桜川写 矢口永寿作
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茶器 時代桜蒔絵
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茶碗 黒 銘「青山」 而妙斎箱 楽吉左衛門作
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替 仁清写雲錦 即中斎箱 永楽即全作
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茶杓 雲錦蒔絵 銘「春雨」 即中斎筒箱共 駒沢利斎作
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建水 唐銅棒ノ先 独楽ツナギ 而妙斎箱 大西浄心作
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蓋置 唐銅樺桜 横谷宗与作
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御茶 初昔 新楽園詰
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御菓子 花見だんご 山田餅本店製
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器 志野 加藤芳衛右門作
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莨盆 釣瓶
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火入 御深井
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莨入 折敷
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煙管 吸江斎好 中川浄益作
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成17年3月15日
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熱田の月釜もいよいよ今年度最後とあって、両席ともに名品が一堂に会したお取り合わせで
見事な大取となった。
濃茶席 於:蓬庵 主:松尾流
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寄付
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床 ∴筆 鳥居の画
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本席
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床 後陽成天皇御宸翰 我君は・・・云々
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花入 古銅耳付
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花 牡丹
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香合 紫交趾 小判蟹 原尚庵旧蔵
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炭斗 唐物
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鐶 南鐐 木賊 箱不染斎 忠保作
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火箸 不染斎好 乾皮巻
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釜敷 楽只斎好 箱仰止斎
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灰器 楽 如心斎書付 ノンコウ作
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羽箒 青鸞 一双の内
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灰匙 不染斎好 乾皮巻
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釜 名物 古天明 名取川写 浄雪作
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縁 熱田神宮古材
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水指 備前 種壺 鵬雲斎書付
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茶入 仁清 銘「春の夜」 箱金森宗和
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仕覆 牡丹宝尽金襴 牡丹蔓紋緞子
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茶杓 道安作 碌々斎書付 追銘「古松」
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茶碗 砂手御本
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袱紗 妙玄斎好 三ツ紋石龍虎雲散蜀巴
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建水 木地曲
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蓋置 竹 不俊斎書付 一双の内
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御茶 常盤の昔 妙香園詰
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菓子 吉野 きよめ餅製
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器 縁高 近左作
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以上
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薄茶席 於:又兵衛 主:名古屋美術商協同組合
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寄付
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掛物 松尾芭蕉筆 伊吹山の画賛
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本席
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掛物 玉舟和尚筆 大横物 桃花笑春風
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花入 織部 掛
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香合 古染付 鶏
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釜 古天明 真形 松梅地紋
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炉縁 金閣寺古材 五ヶ内
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風炉先 熱田神宮古材
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水指 古丹波円座耳付
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茶器 時代 波ニ葵蒔絵平棗
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茶碗 赤 江岑直書 了々斎・即中斎箱 一入作
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替 古萩 銘「残雪」
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茶杓 瀬田掃部作 覚々斎筒箱共
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建水 不昧公好 曲
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蓋置 古銅 輪透
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菓子 春かすみ きよめ餅製
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器 呉州赤絵 魁
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莨盆 桑 舟形
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火入 織部 六角
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莨入 唐物
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煙管 水口 一望斎作
|
以上
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栄茶会 平成17年3月
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いよいよ万博開催の月となり、栄の森村記念館では万博協賛の栄茶会が催された。以後、
万博が閉幕するまでの毎月第一土・日曜に催される。今回は松尾流のご担当。
森村∴と松尾家、特に不染斎との深い交流を偲ばせるお取り合わせであった。
於:森村記念館 主:松尾流教授
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寄付
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床 宜永筆 利休居士像
供菓・供茶
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待合
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床 一恵斎筆 三月三日 絵入消息
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香合 宜稲作 大黒 於・初代道年窯
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本席
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床 伝依和尚筆 蕨画賛 春風吹又生
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花入 不染斎 竹手向け筒 宜稲霊前へ 甫斎作
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釜 芦屋短冊地紋 夜雨荘伝来
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炉縁 葆光斎好 松葉石紋
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風炉先 葆光斎好 鳳凰
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水指 伊部耳付
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茶器 葆光斎好 独楽
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茶杓 葆光斎作 野遊び 共筒
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茶碗 志野 桧垣絵 夜雨荘伝来
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替 葆光斎好 仁清写 松葉石散し紋 清閑寺窯
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替 黒唐津
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替 宜稲筆 蝶の絵 於・初代道年窯
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茶 錦遊 松柏園詰
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菓子 華の袖 両口屋是清製
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器 不染斎好 青海波
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器 欅木地丸盆 昭和七年訥言会使用
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成17年2月15日
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寒さも幾分和らぎ、春の訪れを感じさせる一日、熱田には本当に大勢の雅客が集って満員御礼、
茶苑には席待ちの長い長い列ができた。
濃茶席は会記からも察せられる通り、梅の木に遊ぶ鶯が目に浮かぶような王朝典雅ともいうべきお取り合わせ。
一つ一つ選りすぐられたお道具はどれもまことに上品で、ほれぼれと見惚れてしまうものばかり、
お席主の格別のお心入れがうかがわれた。
薄茶席は席主名の如く、表千家の好みものが中心。端正な表千家の道具を野趣溢れる田舎家又兵衛に合わせるのは
難しいが、大口の水指を筆頭に田舎家にもピタリとよくあっていたのがとりわけ印象的であった。
濃茶席 於:蓬庵 主:名古屋美術商協同組合
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寄付
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床 如心斎 梅月画賛 ■啄斎箱
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脇 蒔絵硯箱
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香合 交趾 小鴨
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炭斗 底四方
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羽 鶴
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鐶 金銀象嵌 波ニ千鳥
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火箸 桑柄
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釜敷 籐組
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灰器 南蛮瓶蓋
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灰匙 桑柄
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莨盆 宗旦好一閑張木瓜形 小
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火入 和蘭陀
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莨入 独楽 宝珠形
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煙管 時代
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本席
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床 伝藤原行成筆 和泉式部続集切 青山家伝来
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花入 青磁 龍耳
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釜 繰口肩丸 定林作 浄長極
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縁 沢栗
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水指 伊部 管耳
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茶入 瀬戸 飛鳥川手 銘「庄次郎」 前田家伝来
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袋 梅鉢緞子
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茶碗 呉器 銘「初音」 平瀬家伝来
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茶杓 覚々斎作 銘「花清香」 了々斎箱
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建水 木地曲
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蓋置 青竹
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御茶 葵の白 妙香園詰
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菓子 此花 きよめ餅製
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器 縁高
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以上
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薄茶席 於:又兵衛 主:表千家同門会
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寄付
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掛物 即中斎筆 小槌画賛
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本席
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掛物 而妙斎筆 春風入寿盃 共箱
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花入 竹一重切 銘「山里」 碌々斎箱 利斎作
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香合 即中斎好 萩 独楽紋 新兵衛作
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釜 老松地紋 真形 而妙斎箱 與兵衛造
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炉縁 松葉松子蒔絵フキ漆 而妙斎箱
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結界 妙喜庵古材ヲ以テ
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水指 惺斎好内蒔絵大口 而妙斎箱 漆園作
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茶器 遠山浜松蒔絵大棗 而妙斎箱 近左作
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茶碗 赤 銘「丹頂」 即中斎箱 慶入作
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替 梅ニ春草ノ絵 而妙斎箱 永楽造
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茶杓 而妙斎作 銘「嶺松」 筒箱共
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建水 袋形 浄益作
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蓋置 即中斎好ツクネ三ツ入 而妙斎箱 即全造
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菓子 銘 鶯宿梅 きよめ餅製
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器 踊桐唐草蒔絵食籠 而妙斎箱 漆園作
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莨盆 即中斎好白竹手付杉 共箱 小兵衛作
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火入 織部 州浜形 弥右衛門作
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莨入 独楽 近左作
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煙管 如心斎好 筋 浄益作
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以上
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六日会 平成17年2月
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寒さの厳しいなか、大勢の雅客が訪れ、盛会であった。
先月逝去された加藤卓男氏の作になる、会記に記載の油滴鉢・織部火入の他、
黒織部茶碗・志野茶碗が席中で使用され、故人の偉業が偲ばれた。
於:熱田神宮又兵衛 主:松尾流教授
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寄付
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床 常信筆 梅花小禽
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本席
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床 瑞巌筆 彩鳳舞丹霄
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花入 竹一重 銘「鶴首」 不染斎箱
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香合 三日月 酔雪焼
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釜 古芦屋真形 松菊地紋 清右衛門極
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炉縁 黒川主家床柱以 甫斎作
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風炉先 亀甲竹結界
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水指 備前 雄作
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茶器 利休形 平 半古斎箱 春與作
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茶杓 神宮古材 仲吉作 銘「丹頂」
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茶碗 黒 宝珠絵 長入作
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替 赤 銘「祥風」 即中斎箱 得入作
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建水 曲 正玄作
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蓋置 唐銅三羽鶴
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菓子 吹き分け 松華堂製
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器 油滴鉢 卓男作
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莨盆 松行李蓋
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火入 織部 卓男作
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莨入 堆黒
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煙管 吸江斎好 浄益作
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成17年1月15日
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年明けから半月経った15日であるが、初釜ということで両席ともに華やいだお取り合わせ。
但し、濃茶席は会記からは分からないと思うが、南蛮の水指といい沢栗の炉縁と大海茶入といい、華やかながらも
まことに「濃い」いお取り合わせ。薄茶席は上村松園筆の茶碗に代表される、華やかながらも「はんなり」とした
お取り合わせであった。初釜続きで芽出度い尽くしの道具に少々辟易していた身には、両席ともに
さりげなく新春が寿がれているのは有難いことであった。
濃茶席 於:蓬庵 主:志野流
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寄付
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掛物 徳川勝長筆 鶏の絵 ∴箱
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脇 琴形硯箱
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本席
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掛物 家煕公筆 懐紙 西本願寺伝来
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花 臥龍梅 椿
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花入 青磁 不遊鐶
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釜 竹生島地文 定林作
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縁 沢栗
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香合 志野 鈴
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炭斗 桑 四方
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羽 鶴 幽求斎箱
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鐶 桐 象嵌 徳元作
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火箸 時代 桑柄
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釜敷 紙 閑斎好 頑魯庵箱
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灰器 南蛮 瓶蓋
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灰匙 幽求斎好 波千鳥彫 柿柄
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水指 南蛮 平
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茶入 唐物大海 近衛家伝来 如春庵より到来
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茶杓 閑斎作 歌銘 幽求斎箱
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茶碗 熊川 銘「あし田鶴」 頑魯庵箱
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袱紗 金織留
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建水 木地曲
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蓋置 青竹
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御茶 常盤の昔 妙香園詰
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菓子 春の曙 きよめ餅製
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器 縁高
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以上
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薄茶席 於:又兵衛 主:尾州久田流
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寄付
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床 哉明西行庵筆 闘鶏之図
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本席
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床 不及斎宗也 一行
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花 柳 万両 白椿
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花入 青竹 竹良斎造
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香合 宝珠 耕甫手造 共箱
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釜 松竹梅地紋 時代
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炉縁 木地
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水指 古瀬戸
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茶器 日の出若松蒔絵 耕隆好在判
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茶碗 松園筆 富士山 惺入造 共箱
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茶杓 熱田神宮古材 歌銘「剱」 田島仲玄書付
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建水 ハンネラ
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蓋置 古銅 鶏
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菓子 銘 丹頂
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器 吉向焼 四方鉢
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莨盆 松木地 行李蓋
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火入 青貝入 三角
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莨入 宣徳銅 獅子耳
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煙管 好 一望斎造
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成16年12月15日
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濃茶席 於:蓬庵 主:表千家吉田生風庵
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寄付
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掛物 富田渓仙筆 庚申奠 画賛 共箱
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本席
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掛物 宗旦筆 暮歳の文
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花入 古銅 桃底
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花 ときのもの
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香合 古染付 玉章
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釜 名寄 弥五郎作
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縁 時代 桑木地
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水指 備前火襷
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茶入 一閑小棗 宗旦在判 林了益旧蔵 初代一閑作
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袋 ■(しじら)間道
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茶碗 古三島
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袱紗 万暦緞子
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茶杓 江岑作 如心斎筒箱共
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建水 木地曲
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蓋置 青竹
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御茶 常盤の昔 妙香園詰
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器 利休形縁高
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菓子 山時雨 きよめ餅製
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以上
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薄茶席 於:又兵衛 主:松尾流
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寄付
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床 葆光斎筆 茶筅売の図
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本席
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床 歓渓老師筆 横物 無一物
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花入 大樋 蹲 不染斎箱 九代長左衛門作
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花 蝋梅 椿
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香合 黄瀬戸 菊
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釜 野溝
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炉縁 神代欅 華正作
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結界 亀甲竹 葆光斎箱 甫斎作
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水指 信楽 鬼桶 不染斎箱
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茶器 楽 弦付 不染斎箱 了入作
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茶杓 葆光斎作 銘「宮づと」 筒箱共
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茶碗 楽只斎手造 銘「破れ衣」 不染斎箱 修補玄之
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建水 南蛮平
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蓋置 竹 不染斎在判
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菓子 蕎麦薯蕷 きよめ餅製
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器 織部
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莨盆 袴腰 不染斎在判
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火入 織部
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莨入 千代呂木形 治兵衛作
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煙管 一等斎好 五郎三郎作
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以上
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吉祥会 平成16年12月
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於:名古屋美術倶楽部葵の間 主:表千家教授
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寄付
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掛物 ∴筆 空也上人茶筅売の図
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本席
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掛物 宙宝筆 雪是云々 惺斎箱
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花入 竹一重切 銘「初霜」 惺斎在判箱
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香合 呉州赤絵 惺斎在判箱 和全作
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釜 繰口肩衝 道爺作 清右衛門極
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炉縁 唐松蒔絵 而妙斎在判箱
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風炉先 宗心筆 如心斎好曳舟の図 而妙斎在判箱
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棚 青漆爪紅糸巻二重棚 即中斎在判箱
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水指 飴釉一重口写 即中斎在判箱 了入作
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茶器 一閑 黒 中棗 惺斎在判箱 一閑作
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茶碗 赤 銘「常盤」 即中斎箱 覚入作
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替 仁清写菊桐の絵 而妙斎箱 即全作
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茶杓 吸江斎作 南明和尚銘「今朝方云々」 吸江斎箱
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建水 伝来写エフゴ
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蓋置 暦手鉄絵 蔵六作
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菓子器 溜塗神折敷 鈍翁詩あり 甫斎作
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菓子 松の風 両口屋是清製
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莨盆 一閑櫛形 一閑作
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火入 香炉釉 旦入作
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莨入 椰子形
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煙管 惺斎好 浄益作
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以上
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東海茶道連盟主催 第100回秋季茶会 平成16年11月23日
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東海茶道連盟が主催の秋季茶会で、会場は八勝館である。
今回は100回記念ということで、濃茶席を筆頭に二席の薄茶席まで、何れ劣らぬ名品が、まさに一堂に会した。
濃茶席 於:残月の間 主:表千家教授
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本席
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掛物 玉舟和尚筆 竹密不妨流水過
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花入 元伯 瓢 直書アリ 碌々斎箱
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香合 雀 吸江斎箱 道入作
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釜 尾張徳川家御物写 織部好筋 浄久作
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炉縁 吸江斎好 鱗鶴蒔絵 十二ノ内 惺斎箱
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風炉先 惺斎好 乱桐 十二の内 同箱
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水指 紹鴎信楽 銘「二福神」 碌々斎直判箱
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茶入 瀬戸 覚々名判了々加判 碌々直書箱共 銘「ヤトリ木」 即中斎極
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袋 如心斎好宝珠金襴 二重蔓牡丹唐草緞子
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茶碗 了々斎手造 黒 銘「三番叟」 碌々斎惺斎極書付
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茶杓 元伯作 共筒 銘「十八公」 了々斎・碌々斎・惺斎箱
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建水 曲
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蓋置 竹 碌々斎直判
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菓子器 一閑縁高
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菓子 銘「百寿」 亀広良製
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茶 好昔 松柏園詰
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御幸の間
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掛物 宙宝・剛堂合筆 千々秋 万々歳
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以上
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薄茶席 於:菊の間 主:尾州久田流
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寄付
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床 晃園筆 紅葉佳人
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本席
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床 宗参筆 一行 山水有清音 西行庵箱
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花入 太郎庵作 竹置筒 銘「盛久」
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香合 染付角 権十郎箱
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釜 覚々斎好 万字 鈴木宗閑箱 浄味造
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炉縁 高台寺蒔絵
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長板飾
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水指 唐銅 獅子撮 寸松庵伝来 鈍翁箱 如春庵旧蔵
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杓立 唐銅霊芝耳
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茶器 菊蒔絵 時代
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茶碗 御本 銘「紫雲」 成趣庵箱
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茶杓 不及斎宗也作 共筒 銘「寒山」 岡谷家伝来
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建水 朝鮮砂張
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蓋置 金紫銅 木菟 一望斎造
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菓子 初霜 両口屋是清製
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器 人形手 皿
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煙草盆 石州好
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莨入 哉明好 木地丸
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火入 志野 芳右衛門造
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煙管 好 一望斎造
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以上
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薄茶席 於:桐の間 主:松尾流教授
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本席
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床 英一蝶筆 布袋・寒山・拾得の図 三幅対
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花入 楽只斎作 竹一重切 銘「養老」 在判箱
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香合 染付 扇面
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釜 国師丸 与兵衛作
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炉縁 七宝紋蒔絵
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風炉先 松葉菱紋様
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長板飾
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水指 碌々斎好 朱手桶形
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杓立 南鐐 末広形 皆具の内
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火箸 同上
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建水 同上
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蓋置 同上
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茶器 乗如上人好 菊蒔絵 尻張 箱仰止斎
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茶杓 半古斎作 銘「万代」 筒箱共
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茶碗 黒 歌銘 箱不俊斎 旦入作
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替 高取 銘「山里」 箱不染斎
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菓子 福俵 万年堂製
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器 無明庵 宗淑筆 小倉百首の歌 銘々盆
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莨盆 楽只斎好 香狭間透
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火入 膳所焼 安南写 唐草紋 新定作
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莨壺 尋牛斎好 分銅形 宗伝作
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煙管 時代
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以上
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朝日カルチャーセンター開講40周年記念大茶会 平成16年11月21日・23日
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朝日カルチャーセンターの主催で、会場は昭和美術館である。21日と23日の二日間、濃茶席・薄茶席に加えて
煎茶席・香道席や茶花の展示まで行われ、両日ともに盛会であった。21日と23日では担当が異なり道具も違うが、
ここでは21日の大日本茶道学会の濃茶と松尾流の薄茶の会記を紹介した。
濃茶席 於:南山寿荘 主:大日本茶道学会教授
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寄付
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掛物 金森宗和 消息
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本席
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掛物 沢庵宗彭 墨蹟
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花入 石州作 一重切
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花 椿 はしばみ
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香合 形物
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釜 真形釜
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炉縁 真塗
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水指 南蛮
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茶入 古瀬戸 面取手
仕服 鶏頭金襴・紹鴎緞子・船越間道 等
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茶杓 狩野探幽作 共筒 銘「平沙落雁」
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茶碗 井戸脇
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建水 木地曲
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蓋置 古銅 俵形
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御茶 豊嶺の昔 あいや 西条園詰
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菓子 初霜 川村屋
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器 縁高
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以上
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薄茶席 於:有合庵 主:松尾流教授
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寄付
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床 稲泉筆 嵐峡 秋雨の図
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本席
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床 大心老師筆 葉雨の二字
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花入 万古焼 朝鮮唐津写 武作
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花 寒菊
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香合 不染斎作 鹿 箱葆光斎 素三焼之
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釜 万代屋
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炉縁 春慶塗
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風炉先 利休形
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棚 半古斎好 遠山 不染斎在判箱 春次作
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水指 萩焼 陶兵衛作
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茶器 葆光斎好 松唐草蒔絵 雪吹 在判箱
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茶杓 甫斎 削残し 銘「山里」 筒箱浄照院
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茶碗 妙玄斎作 黒 銘「大黒」 共箱 八事窯焼之
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替 朝日焼 銘「紅葉路」 葆光斎箱 豊斎作
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建水 唐銅 エフゴ
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蓋置 青釉 つくね
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菓子 銀杏餅 美濃忠製
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器 銘々盆
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以上
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平成16年度 徳川茶会
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徳川美術館で催される毎年恒例のお茶会。
寄付は総金襴表具の唐絵が掛けられ、次いで濃茶席・薄茶席ともに格式高い諸道具が一同に会し、圧巻であった。
濃茶席
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寄付 山ノ茶屋
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床 伝趙昌筆 花籠図
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本席 餘芳軒
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床 一山一寧筆墨蹟 応無所住 駿府御分物
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床脇 高麗 銀杏葉文壺
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花入 青磁 鳳凰耳
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香合 千歳蒔絵 小沈箱
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香木 伽羅 蘭奢待
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棚 長板 二つ飾
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釜 天明 車軸
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風炉 古銅 遊鐶
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水指 高麗 ■(フク)形
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建水 唐銅 銀象嵌
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蓋置 染付 桔梗墨台
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茶入 大名物 唐物 丸壺 銘「唐丸壺」 『玩貨名物記』所載
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仕服 名物 白極緞子
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盆 紅花緑葉 唐花文
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茶杓 松花堂昭乗作 共筒
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茶碗 大名物 井戸 銘「大高麗」 駿府御分物 『玩貨名物記』所載
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副 染付 五郎七焼 唐花唐草文
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茶 銘「蓬左の昔」 松柏園詰
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菓子 銘「よもの紅葉ば」 両口屋是清製
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菓子器 縁高
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以上
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副席 山ノ茶屋
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床 伝源俊頼筆 興風集切
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花入 伊賀
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香合 東福門院御作 橙 水仙
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釜 芦屋 尾垂
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風炉 唐銅 面取
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水指 備前 火襷
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茶器 蒔絵 秋草文中次
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替 黒塗 葵紋付棗 俊恭院福君所用
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茶杓 片桐石州作 共筒
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茶碗 織部 沓
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替 志野
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建水 溜塗
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蓋置 青竹
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茶 初昔 松柏園詰
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菓子 万年堂製
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道具飾席 宝善亭二階
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床 徳川光友筆 煙寺晩鐘
|
以上
|
|
熱田神宮月次茶会 平成16年10月15日
|
同日、表千家家元による献茶があり盛会であった。特に濃茶席は、思わず息を飲む名品が、
これが千家茶道の王道と言わんばかりに寸分隙無く取り合わされ、また花、灰なども一際入念で、
終始圧倒され続けた一席であった。薄茶席も、松尾流の取り合わせながらも他流でも楽しめ、趣向に富んだ一席であった。
濃茶席 於:蓬庵 主:表千家同門会
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寄付
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掛物 訥言筆 月に牧童の図 積翆庵旧蔵
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本席
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掛物 玉舟和尚筆一行 露云々
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花入 古銅 象耳
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花 貴船菊
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香合 堆朱 菊に蟷螂
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炭斗 溜縁高鴻池邸柏葉張込 惺斎十ノ内
|
羽箒 総朱鳥
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火箸 鉄 即中斎箱 浄益作
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鐶 鉄石目 即中斎箱 浄中作
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釜敷 時代籐組
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釜 野溝 猿水月地紋 近衛家伝来 古道弥作
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風炉 鉄八角八景地紋 五郎左衛門作
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水指 利休信楽 宗和所持 耳庵旧蔵
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茶入 黒小棗 随流斎直判 了々斎箱 如春庵旧蔵
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袋 漆入緞子
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茶碗 長次郎焼 黒 銘「仙人」 了々斎箱 慶入極
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茶杓 宗旦作 共筒 銘「即今」 覚々斎箱 如心斎外箱
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建水 木地曲
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蓋置 青竹
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菓子器 高杯盆 石斎作
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菓子 山路 きよめ餅製
|
茶 常盤の昔 妙香園詰
|
以上
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薄茶席 於:又兵衛 主:松尾流
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寄付
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床 葆光斎筆 柿の絵画賛
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本席
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床 伝衣室和尚筆 七字一行 一曲両曲無人会
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花入 有馬土産 楓籠
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花 秋草
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香合 不染斎好 伊勢神宮の神木を以って 菊桐蒔絵 甫斎作
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風炉 半古斎好 残月 忠三郎作
|
釜 仰止斎好 松の絵 忠三郎作
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水指 御深井焼 三島写 細
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茶器 翫古斎好 帽子棗 町田秋波在判同箱
|
茶杓 西山松之助作 銘「過雁」 筒箱共
|
茶碗 不染斎作 赤 銘「神風」 共箱 惺入焼之
|
替 駕洛窯 松尾家伝来朝鮮八道写 日呂志作
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建水 不俊斎好 唐銅 棒の先 五郎三作
|
蓋置 竹
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菓子 きぬた きよめ餅製
|
器 銘々
|
以上
|
|
青山茶会 平成16年9月26日
|
桑山美術館主催の毎年恒例となった青山茶会。なにしろセンスの良さは抜群で、洗練された取り合わせは勿論のこと、各道具も掛物から茶碗に至るまで、
ガラスケース越しに見るよりも数段引き立っていたのが印象的であった。同美術館収蔵の茶道具が、美術品というよりも
まさに「茶道具」である証しであろう。
道具飾席 青山
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掛物 杉木普斎筆 月画賛 了々斎箱
|
濃茶席 望浪閣
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掛物 春澤宗晃筆 露 如来有密語 迦葉不覆蔵
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花 貴船
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花入 古銅四方
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香合 唐物宝珠 古筆了仲箱
|
釜 芦屋霰巴地文
|
風炉 古銅
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風炉先 流水文蒔絵 即中斎在判箱共
|
棚 小袋
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水指 呉州赤絵
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茶入 高取 銘「秋乃野」 小堀宗慶箱
|
袋 益田間道
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茶器 時代貴久蒔絵平棗
|
茶碗 三島暦手
|
袱紗 更紗
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茶杓 逢源斎作 銘「カイラギ」 筒共 如心斎箱
|
建水 木地曲
|
蓋置 青竹
|
御茶 祖母昔 新楽園詰
|
御菓子 秋の山 川村屋製
|
器 真塗縁高
|
以上
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薄茶席 立礼席
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掛物 宙宝宗宇筆 吐月
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花入 備前火襷壺 金重素山作
|
香合 堆朱唐子
|
釜 芦屋秋草文
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風炉 八景の図 一望斎春江作
|
棚 立礼卓 即中斎在判
|
水指 染付芋頭 惺斎箱 永楽妙全作
|
茶器 秋の野蒔絵中次 吉田寸作作
|
茶碗 黄伊羅保 銘「竜田」
|
替 真葛焼安南写 即中斎箱 宮川香斎作
|
茶杓 即中斎作 銘「白雲万里」 筒箱共
|
建水 砂張 エフゴ 即中斎箱 吉羽与兵衛作
|
蓋置 黄瀬戸菊形 加藤芳右衛門作
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御茶 初昔 新楽園詰
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御菓子 曲水
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器 拭漆花梨葡萄杢盆 黒田辰秋作
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莨盆 釣瓶
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火入 御深井
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莨入 折敷
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煙管 吸江斎好
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以上
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名古屋美術青年会50周年事業「スローライフのススメ」 平成16年9月25日
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「スローライフのススメ」は名古屋美術青年会50周年を記念して催された一大文化祭である。
お茶席のみならず香席から狂言席まで設けられ、日本文化を満喫する一日となった。
お茶席の会記は以下の通り。「秋の夜」をテーマに、能楽の「井筒」とからめられ、記念祝賀のお茶に相応しい
まことに華やかな一会であった。
於:名古屋美術倶楽部 残月の間 主:名古屋美術青年会
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待合
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掛物 花ノ舎筆 源氏物語 賢木
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本席
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掛物 耕甫筆 鏡板松
|
香合 虫籠 小三郎作
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花入 井筒
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花 薄
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脇床 能面 中将 出目若狭大椽作
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風炉釜 南鐐 瓢切合 一望斎作
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遠州好台目棚
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水指 色絵阿蘭陀煙草葉
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茶器 時代秋草蒔絵
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替 赤絵四方
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茶碗 黒織部 沓
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替 信楽 銘「幽月」 直斎箱
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替 刷毛目 銘「秋の夜」 楽山作 宗明箱
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茶杓 宗中 共筒 銘「秋のさと」
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建水 七宝
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蓋置 青磁 夜学
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菓子 月見団子 美濃忠製
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器 高杯
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以上
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《展覧席》
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一、松花堂昭乗筆 看月寿老人図 平瀬家伝来
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一、雲州蔵帳 芦屋 埜溝釜 小堀遠州添文 不昧箱
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一、備前新兵衛茄子茶入 高田太郎庵旧蔵・山内家伝来 久田宗也作茶杓添う
袋 日野間道、白地二重蔓大牡丹金襴
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一、本手斗々屋茶碗 銘「園城」 江雪箱 原尚庵伝来
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一、元伯宗旦作茶杓 銘「半(なかば)」共筒 宗旦筆歌入文添 了々斎箱
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知足会 平成16年9月25日
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未だ暑さの残る一日であったが、大勢の雅客が訪れ、盛会であった。
松尾流所縁の名品の中、床の掛物が一際異彩を放っていた。
於:ながさか・知足庵 主:松尾流教授
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袴付掛物 清筆 月下ノ虎
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寄付
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掛物 訥言筆 秋草ニ鶉
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本席
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掛物 吉川英治筆一行 雲無心
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花 山芍薬
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花入 竹二重切 不俊斎作 不染斎箱
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香合 瓢 仰止斎箱 宗哲作
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釜 古天明 真形 浄寿極箱
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風炉 唐銅鬼面三友四方
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水指 瀬戸 一重口 春斎箱
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茶器 利休形面中次 宗哲作
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茶杓 楽只斎作共筒 外箱不俊斎 大外箱不染斎
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茶碗 楽只斎手作 赤 銘「夕陽」 台翁箱
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替 鈍翁手作 那古野光悦写 共箱
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蓋置 青磁 夜学 葆光斎箱
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建水 砂張 樋口
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御茶 万葉ノ昔 萩原若松園詰
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菓子 山苞 半田松華堂製
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器 古染付 兎ノ絵
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莨盆 不昧公好 瓢透手付 一閑作
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火入 織部
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莨壺 南鐐
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煙管 吸江斎好 浄益作
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以上
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桃丘会 平成16年9月22日
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毎日暑い暑いと言っていたら、いつの間にか月見の季節になっていた。
秋草のシルエットの向こうに見える月、そして虫の音。9月の桃丘会はそんな秋の夜の風情たっぷりのお取り合わせであった。
以下の会記の通り、お席主が著名なコレクターだけあって、さすがお道具もバラエティーに富んでいる。
しかしお道具だけでなく、床前の砧に入れられた糸芒と野菊がいかにも静かで上品で、
お席のなかでも断然「効いて」いた。このお席主がご担当の会は毎回お花を楽しみにしているのだが、
いかんせん会記だけではお花の如何までは伝わらず、毎回残念に思っている。
於:真澄田神社内「桃丘亭」 主:裏千家教授
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寄付
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掛物 萩の図 訥言筆 有功賛 ∴箱
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本席
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床 不見斎筆 月の亀
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脇床 柳沢吉保筆 短冊 十五夜を・・・
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花 糸芒 野菊
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花入 砧 時代
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香合 天然唐木 武蔵野蒔絵 円能斎箱
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風炉 古天明 鉄切合
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釜 瓢箪 緑山地紋 高橋因幡造
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敷瓦 織部
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水指 古備前 種壺
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薄器 中棗 定家卿五五〇年忌 小倉山以楓 左近造
銘「漏月」 資矩卿在判 二尊院箱
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替 金林寺 耕甫在判
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茶杓 山本道伝作 銘「明月」 共筒
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替 又みょう斎作 銘「老の友」 筒箱共
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茶碗 赤 茄子画 惺斎箱 宗入造
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副 古萩 銘「破笠」 鵬雲斎箱
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替 御本三島 俵
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蓋置 青竹
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建水 内朱木地曲
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菓子 子芋 川村屋賀峯製
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器 瀬戸釉 九朗作 玄中箱
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莨盆 玄々斎好 松木地
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火入 染付 半助造
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成16年9月15日
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ようやく秋の気配が感じられるようになり茶会シーズンが到来、ここ熱田の月釜も大勢の雅客が訪れ、
終日、席入りを待つ長い長い列ができた。 会記は以下の通り。
濃茶席 於:蓬庵 主:表千家吉田生風庵
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寄付
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掛物 尚信筆 一本菊
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本席
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掛物 松花堂昭乗筆 画賛 冬木家旧蔵 すみわたる・・・云々
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花 貴船
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花入 宗旦作 尺八 彫銘「哥人」 宗偏箱
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香合 堆朱屈輪
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釜 雲竜 浄寿作
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風炉 唐銅八角 古浄味作
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水指 備前 種壺
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茶入 膳所 皆口
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袋 雲竜宝尽緞子
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茶碗 瀬戸唐津
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袱紗 おどり桐染 友湖作
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茶杓 如心斎作 共筒 銘「不覚」 吸江斎箱
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建水 木地曲
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蓋置 竹引切 紹和作
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御茶 常盤の昔 妙香園詰
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器 利休形縁高
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菓子 初雁 きよめ餅製
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以上
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薄茶席 於:又兵衛 主:裏千家淡交会愛知第一支部
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寄付
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床 ∴筆 仲国至嵯峨野
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本席
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床 清巌和尚筆 栗画賛
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花 琴柱草
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花入 時代 笛
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香合 時代蒔絵 琵琶
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風炉先 円能斎好在判箱 瓢つなぎ
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釜 四方筒 寒雉極 浄清造
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風炉 土 道安 宗元造
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水指 備前種壺
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薄器 黒 又玄斎在判 不見斎箱淡々斎外箱 宗哲造
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茶杓 認得斎作 筒箱共 銘「松かえ」
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茶碗 赤 銘「山家」 鵬雲斎箱 弘入造
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替 安南 銘「吉祥」 鵬雲斎箱
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建水 坐忘斎好箱共 三盆入 清右衛門造
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蓋置 竹
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菓子 こぼれ萩 きよめ餅製
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菓子器 鶏龍山
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煙草盆 桑木瓜透
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火入 織部
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以上
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知足会 平成16年7月25日
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雷と夕立にも関わらず、多数の雅客が来席し、大盛会であった。
御席主が還暦・申年ということで、万事それに合わせたお取り合わせ。
水指の蓋には金剛流の扇が使われて、涼感と祝いの趣向をより一層引き立てていた。
於:ながさか内「知足庵」 主:裏千家教授
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袴付
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床 伊勢門水筆 末広がり図
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炭斗 鈍翁好杉木地切子形 耳庵旧蔵
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羽箒 朱鷺
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鐶 黄銅木賊
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火箸 鳥頭鉄
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灰器 朱雲華 宗元造
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灰匙 南鐐 利休形 九代浄益造
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釜敷 竹窓好 朱組紐 還暦に因み頂く
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脇 訶利勒 還暦に因み頂く
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寄付
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床 淡々斎還暦筆 扇 颯々 共箱
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本席
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床 天祐筆 夏末の偈
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花入 古銅立鼓
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香合 堆黒黒式尉
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釜 利休好東陽坊 古浄味造
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風炉 唐銅八角 因幡造
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水指 備前烏帽子形
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茶器 黒中棗 宗旦判 一灯箱 宗長造
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替 又日庵好夕顔棗 八代宗哲造 玄々斎箱
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茶杓 認得斎作 銘「笑尉」 筒箱共
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茶碗 本手瀬戸唐津
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副 知止斎公手造 銘「手鏡」 共箱 玄々斎拝領
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蓋置 箕面焼 三猿
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建水 砂張平
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菓子 銘「年重ね」 芳光製
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器 染付芙蓉手
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干菓子 藤団子 きよめ餅製
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器 堆主鳳凰彫丸盆
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莨盆 蒟醤四方
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火入 御深井焼狂言袴
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莨入 椰子ノ実
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煙管 豊公好 吉久造
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以上
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豊国神社月釜 平成16年7月18日
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豊国神社月釜とはいうものの、実際に豊臣秀吉が如実に連想されることは少ない。しかし今回の桐蔭席では木下長嘯子の賛のある
蜆子和尚図が床に飾られ、この時季の豊国神社月釜の掛物として、これ以上なく相応しいものであった。もちろん、
掛物以下のお取り合わせも入念で、涼感も巧みに演出されて、連客一同の喜びもひとしおであった。
豊頌軒も涼感に溢れたお取り合わせ。さらりと掛けられた仙鶴の扇打ち画賛に即中斎好の有馬籠が合わされた床飾りは、誰もが暑さを忘れる風情であった。
桐蔭席 主:裏千家教授
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寄付
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掛物 三宝鳥 詩 高橋箒庵筆
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本席
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床 蜆子和尚画賛 木下長嘯子賛 尚信画 了因極
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花入 浜朴 人参木 唐糸草
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花入 竺叟好 唐人笠籠
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香合 金城古材 知止斎公在判 左近造
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風炉先 玄々斎好 芦透
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風炉釜 切合 茄子鐶 道也造
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棚 淡々斎好 渚 正斎造
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水指 瀬戸 瓢箪
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薄器 又日庵好 溜七宝絵長棗 到斎宗哲造
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茶杓 玄々斎作 共筒箱 銘「夏空」
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茶碗 堅手 平 近衛家久公箱 了任極
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替 黒 馬盥 又日庵作箱
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蓋置 竹形 甫斎箱 初代不二山人造
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建水 銀地 光春造
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菓子 せせらぎ 川村屋製
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器 阿蘭陀染付皿
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莨盆 木瓜形 一閑造
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火入 雲堂
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以上
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豊頌軒 主:表千家教授
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寄付
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掛物 蝉の絵 ∴筆
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本席
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掛物 仙鶴画賛 扇打ち 松翁箱
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花入 即中斎好 有馬籠 宗心箱
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花 鉄線 撫子 葦
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香合 貝 惺斎好
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釜 巴 霰 道爺造
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風炉 切合
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水指 染付手桶 民吉写 米禽造
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茶器 不仙斎好 不老・長生一双 箱共 春正作
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茶碗 赤 銘「さざ波」 即中斎書付 弘入像造
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茶杓 不仙斎作 銘「夏の月」 筒箱共 正玄作
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建水 曲
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蓋置 竹
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菓子 すず風 芳光製
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器 赤絵瓔珞文鉢
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成16年7月15日
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猛暑の盛り、さすがに常よりも人手は少なめであったが、その分、名器をじっくりゆっくりと拝見できた。
ちなみに薄茶席は、道具も取り合わせも完全に関西系である(茶・菓子を除く)。
席中でも、寄付に箱だけ並べて茶器も茶杓も実際に点前で使うという、関西方式であった。
熱田に行っただけなのに、関西のお茶会まで行ってきたかのような錯覚があり、新鮮な一席であった。
濃茶席 於:蓬庵 主:名古屋美術商協同組合
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寄付
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掛物 豪潮上人筆 養老の瀧画賛 文昌星
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脇 古染付 文昌星硯屏
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香合 唐物 屈輪 妙法院堯然法親王書付
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炭斗 唐物白錆椀形 尾州佐野家伝来
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羽箒 青鷺
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火箸 鉄
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鐶 鉄 捻
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釜敷 籐透組
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本席
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掛物 近衛信尹筆 画賛六祖碓房図
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脇 時代蒔絵琴形硯箱
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花入 古銅 四方角耳 彷古庵 什
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釜 古天明肩衝霰
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風炉 面取
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水指 青磁鉢 香雲軒伝来
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茶入 瀬戸新兵衛肩衝 又みょう斎箱 円能斎外箱 銘「住之江」
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茶碗 熊川 松平備前守箱
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茶杓 慶首座 不白筒極
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建水 木地曲
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蓋置 青竹
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器 利休形縁高
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以上
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薄茶席 於:千秋閣 主:武者小路千家
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寄付
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床 水鳥 印象
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本席
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床 近衛忠煕 瀧懐紙
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花入 時代籠手付
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香合 名取川 愈好斎 三好造
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釜 霰 真形 庄兵衛造
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風炉 唐銅朝鮮 庄兵衛造
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風炉先 水すかし 愈好斎好 小兵衛造
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水指 青磁吉祥草紋 蘇山造
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茶碗 愈好斎手造 赤 平 銘「花鏡」
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替 楓流水 真葛造
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替 粉引写 貞光造
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棗 渦蒔絵 良哉造
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茶杓 愈好斎自作 銘「鳩笛」
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建水 白砂張鉄鉢 興兵衛造
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蓋置 青竹 即全造
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水次やかん 官休庵伝来形 浄益造
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御茶 宮の森 妙香園詰
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菓子 清流 きよめ餅製
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菓子器 黄交趾食籠 即全造
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煙草盆 瓢透手付 漆仙造
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火入 赤絵写 妙全造
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以上
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桃丘会 平成16年6月
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当日は台風一過の暑いほどの晴天であったが、会場の桃丘亭入口には幕が張られ、寄付には溢れんばかりの
かきつばた、席には御簾も提げられて、華やかで涼やかな一会であった。伊勢物語を主題としたお取り合わせとか。
会記は以下の通り。
於:真澄田神社桃丘亭 主:名古屋料亭数寄者
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寄付
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掛物 瀧 小室翠雲筆
花 かきつばた
花入 西川一草亭好 懸樋 十一代宗哲造
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本席
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掛物 後陽成院筆 伊勢物語かるた
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香合 業平しじみ
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香炉 冠 正全作
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釜 釜 田口 了保作
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風炉 唐銅四方 古浄味造
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水指 南蛮 志ら玉釜利弥造
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茶器 宗和好 一六 如春庵旧蔵
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茶杓 翫古斎作 共筒 銘「昔男」
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茶碗 瀬戸唐津皮鯨
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蓋置 鉄輪
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建水 平
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莨盆 時代有職箱
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火入 染付水玉
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莨入 香具箱
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煙管 時代写 一望斎造
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菓子 笹の露 ふくや製
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器 籠食籠
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以上
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六日会 平成16年6月
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当日は雨降りで随分蒸した一日であったが、涼感溢れ野趣豊かな取り合わせに、連客一同暑さも忘れた。
練りに練られた取り合わせの妙は勿論のこと、清・知止斎・道年とご当地ならではの道具も要所要所に使われて、
他県の茶人に「名古屋の茶会はこんな道具だ」と見せて誇りたいような会記である。
於:熱田神宮又兵衛 主:裏千家教授
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寄付
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床 清筆 踏車ノ図
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本席
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床 知止斎筆 時鳥ノ句
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花入 焼〆大鉢 証嗣造
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香合 熱田神宮古材神杉絵
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釜 利休好丸 古浄味造
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風炉 唐銅紅鉢蓮弁彫 古浄味造
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水指 和蘭陀藍絵 初代道年造
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茶器 如心斎好寸切 七代宗哲造
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茶杓 又みょう斎作 銘「水無月」 共筒 淡々斎箱
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茶碗 瀬戸唐津皮鯨
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替 黒 平 弘入造
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蓋置 竹
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建水 信楽
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菓子 銘「川菜草」 山中製
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器 備前大皿
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干菓子 やんもの里 伊豆菊屋製
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器 緑彩ガラス
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莨盆 玄々斎好松長角 淡々斎判
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火入 祥瑞
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莨壺 蒟醤丸
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煙管 玄々斎好 浄益造
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以上
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熱田神宮献茶祭協賛席 平成16年6月5日
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お茶会当日は熱田まつり(尚武祭)。神殿内では勅使参向のもと祭典が執行され、神宮内は神輿が練り歩き、終日お祭ムードで賑った。
茶席も少なからず祝祭にちなんだ取り合わせとなっている。
特に濃茶席は初風炉の格調高さと清々しさに溢れており、並々ならぬお心入。風炉の鱗灰はなんと当日朝一番の作であるとか。
お客として、これ以上嬉しいご馳走はない。
濃茶席 於:蓬庵 主:表千家吉田生風庵
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寄付
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掛物 郷倉千靫筆 若鮎の絵 共箱
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本席
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掛物 後水尾天皇宸翰 毘沙門堂伝来
御製 松 ももしきや・・・
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花入 古銅 細口
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花 大山蓮華
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香合 唐物鳳凰沈金彫 室町三井家伝来
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炭斗 唐物白錆椀形
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羽箒 鶴
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火箸 時代 砂張
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鐶 鉄 空打
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釜敷 時代籐組
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灰器 南蛮
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灰匙 時代
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釜 古天命四方
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土風炉 宗三良作
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水指 高取 烏帽子
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茶入 唐物 鶴首 近衛家旧蔵
溜輪花盆シキテ
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袋 糸屋風通
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茶碗 瀬戸唐津 銘「ほととぎす」
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服紗 萬暦緞子
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茶杓 如心斎作 銘「祝」 共筒 碌々斎箱
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建水 木地曲
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蓋置 竹
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茶 常盤昔 妙香園詰
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菓子 若楓 きよめ餅製
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器 利休形縁高重
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以上
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薄茶席 於:又兵衛 主:尾州久田流
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寄付
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床 橋上花火見物之図 高雅筆
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本席
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床 天龍寺二一七世 翠厳承堅筆 一声そ・・・
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花生 鈍翁作 尺八 如春庵箱書 銘「布引」
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香合 木彫 朱塗
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釜 霰 萬翠庵常什
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風炉 鉄 切合 萬翠庵常什
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水指 耕甫手造 伊部 矢筈口
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茶器 中次 熱田神宮古材
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茶碗 絵高麗
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茶杓 不染斎 筒箱共 銘「玉垣」
|
建水 朝鮮 砂張
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蓋置 萩 千切 陶兵衛作
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菓子 柏餅 きよめ餅製
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菓子器 人形手青磁皿
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煙草盆 松 行李蓋
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以上
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第99回青葉茶会 平成16年5月30日
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東海茶道連盟主催で行われた恒例のお茶会。いよいよ九十九回を数えるに至った。場所は名古屋美術倶楽部である。
青葉茶会の名の通り、どの席も清々しいお取り合わせで、訪れた大勢の雅客を喜ばせた。
濃茶席 於:残月の間 主:志野流
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寄付
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床 抱一筆 時鳥 画賛
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本席
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床 基煕公 尺牘
懇書殊 云々
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花入 青磁 鯉耳
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釜 古芦屋
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風炉 土 辻播磨作
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風炉先 幽求斎好 忍草模様
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香合 錫縁 和歌浦蒔絵 三井家伝来
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炭斗 金馬
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羽根 紅鶴
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鐶 桐象嵌 徳元作
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火箸 鉄 時代
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釜敷 紙折
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灰器 南蛮 内渋
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灰匙 朝鮮砂張
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水指 遠州高取
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茶入 瀬戸 銘「黄なたれ」 近衛家伝来
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茶杓 庸軒作 銘「樋口」
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茶碗 雨漏堅手 銘「松島」
|
服紗 織留
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建水 木地曲
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蓋置 青竹
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御茶 千代の香 一香園詰
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御菓子 籬の色 美濃忠製
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器 縁高
|
以上
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薄茶席 於:葵の間 主:裏千家教授
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寄付
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掛物 時鳥の絵 清筆
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本席
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床 玄々斎筆 輝雲
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花入 不見斎作 竹二重切 銘「むら雲」 在判共箱
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香合 鵬雲斎好月日貝 荒磯ノ絵 在判箱 玉栄造
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風炉先 倶利紋 大亀老師在判箱
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釜 天明責紐
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風炉 八角切合 浄林造
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棚 鵬雲斎好 山雲
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水指 仁清写 七宝つなぎ 鵬雲斎箱 永寿造
|
薄器 松蒔絵中棗 淡々斎在判箱 英斎宗哲造
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茶杓 又みょう斎作 銘「若みどり」 筒箱共
|
茶碗 そば 銘「常楽」 鵬雲斎箱
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替 菖蒲絵賛 淡々斎直書箱 犬山焼
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蓋置 青 つくね 弘入造
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建水 膳所 箪瓢
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菓子 青葉かげ 川口屋製
|
器 芙蓉手兜鉢
|
煙草盆 鉄刀木 手付透彫 久楽造
|
火入 玄々斎好 瓢形
|
煙草壺 キンマ
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煙管 玄々斎好 八代浄益造
|
床脇 藤川百首
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別床 芦に舟の絵 如春庵筆
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以上
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野点席 主:表千家教授
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掛物 即中斎筆 扇面 青嵐
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花入 呂宋籠
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香合 鎌倉彫 松ニ人物
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風炉釜 叢紫銅 朝鮮切合 真形
|
立礼卓 信斎作
|
水指 万暦赤絵 枡鉢写
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茶器 笹蒔絵白漆 大棗 而妙斎在判箱
|
茶碗 赤 銘「牡丹」 惺斎箱 弘入作 当代極
|
替 三島写 即中斎箱 即全作
|
茶杓 而妙斎作 銘「緑陰」 筒箱共
|
建水 モウル 菊彫 即中斎箱 浄益作
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蓋置 青 竹節 拝領印アリ 旦入造
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菓子 岩清水 川村屋製
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器 呉州赤絵写 兜鉢 尋牛斎箱
|
莨盆 大徳寺形
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火入 赤織部 芳右衛門作
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莨壺 椰子ノ実
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煙管 如心斎好 浄益作
|
以上
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知足会 平成16年5月
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今回は裏千家の席主とあって、お道具は玄々斎やその周辺を中心とし、
特に女性の席主だけあって玄々斎・又みょう斎各夫人の茶杓や箱など珍しいお取り合わせが眼を引いた。
(但し替として席中で使用され、会記には記載されていないものもある)
そして床には公卿の和歌懐紙が掛かり、菓子器は菊の置上と、御所風な華やぎにも満ちていた。これもまたいかにも女性席主ならではのことである。
袴付
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掛物 十二代寒雉 ほととぎす絵
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寄付
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床 又みょう筆斎一行 無事日月長
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香合 袖貝 玄々斎在判
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本席
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床 中院通躬筆 懐紙 刈菖蒲
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花入 玄々斎作 竹 窓二重 銘「小塩」 岐阜竹以
今日庵伝来写五代宗哲作丸高台敷キテ
|
釜 小阿弥陀堂 初代寒雉作
|
風炉 土 天下一
|
水指 伊部 福耳
|
茶器 利休形盛阿弥写黒大棗 原叟判 不見斎箱
|
茶杓 照女作 共筒 銘「玉づさ」 玄々斎判
|
茶碗 黒 銘「寿山」 旦入作
|
替 魚屋
|
替 又日庵 黒
|
蓋置 竹 吹貫 淡々斎判共箱
|
建水 槍の鞘写 又日庵箱
|
茶 鵬雲斎大宗匠好 青祥の白 西尾寳水園詰
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菓子 青嵐 碧南小松家製
|
菓子器 六閑斎好菊置上手付 長入作
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干菓子 観世水 さざれ石 碧南小松家製
|
器 玄々斎好 雑器盆 廿五ノ内 共箱 一閑作
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莨盆 宗旦好 木瓜形手付 一閑作
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火入 弥七田織部
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莨壺 椰子形
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煙管 認得斎好 夕顔 浄益作
|
以上
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平成16年度 葵茶会
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※徳川美術館内の茶苑で、美術館所蔵の茶道具を使用して催される茶会。
春の葵茶会と秋の徳川茶会とがあり、茶会の格、使用される道具の格、共に秋の徳川茶会のほうが高い。
しかしそうはいっても、下記の会記の通り、春季の葵茶会はさらりとしながらも毎年まことに華やか、
しかも要所要所にはさすが尾張徳川家といった格の高い道具が使われおり、さすがである。
濃茶席
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寄付 山ノ茶屋
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床 乗馬図
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本席 餘芳軒
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床 伝牧谿筆 猿猴図 双幅 東山御物「雑華室印」
西本願寺・若州酒井家伝来
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床脇 硯箱 富士蒔絵
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花入 青磁 浮牡丹文
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香合 堆朱 唐花文 銘・張成造
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香木 伽羅 銘「山陰」 百二十種名香のうち
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風炉 唐銅面取
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釜 瓢形 加賀前田家伝来 岡谷家寄贈
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水指 染付 花蝶文 獅子耳
|
茶入 瀬戸 夏山春慶
|
仕服 白地蒙流 花唐草文
|
茶杓 岸本土斎作 共筒 岡谷家寄贈
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茶碗 井戸 銘「磯清水」 岡谷家寄贈
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副 黄瀬戸 徳川斉荘(尾州家十二代)箱
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建水 曲 不昧好
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蓋置 青竹
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茶 銘「尾陽の昔」 松柏園詰
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菓子 銘「やまびこ」 両口屋是清製
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菓子器 縁高
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以上
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副席 山ノ茶屋
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床 徳川慶勝筆 五字一行 花開太平春
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花入 槌形 三島 牡丹文
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香合 蒔絵螺鈿 片輪車文
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風炉・釜 地蔵堂 大西浄雪作
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水指 瓢形 伊賀 岡谷家寄贈
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茶器 青貝 松下人物文
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替 黒塗 葵紋付棗 俊恭院福君所用
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茶杓 六閑斎泰叟作 共筒
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茶碗 安南染付 蜻蛉文 銘「廿日月」 岡谷家寄贈
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替 黒 渡辺規綱作 安井家寄贈
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建水 袋形 古銅
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蓋置 南鐐
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茶 笹の白 松柏園詰
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菓子 万年堂製
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道具飾席 宝善亭二階
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床 有栖川宮幟仁親王筆 和歌懐紙 菖蒲
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以上
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第38回 明治村茶会 平成16年4月15日・16日
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坐漁荘 並びに亦楽庵 主:北村美術館
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寄付
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床 土佐光吉筆 源氏物語 葵 詞書烏丸光廣
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脇 清見潟蒔絵硯箱 清水九兵衛作 川崎家伝来
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香合 交趾 花喰鳥 鴻池家伝来
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炭斗 唐物 臑当籠 平瀬露香箱 貴志家伝来
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羽箒 野雁三ツ羽根 豊蔵坊信海箱 平瀬家伝来
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火箸 宗和好 桑柄 戸田露吟箱 金森宗和所持
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鐶 鉄捻 金盛徳元在銘
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釜敷 唐物籐組 覚々斎・碌々斎箱 閑事庵所持
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灰器 長次郎作 素焼焙烙 ■啄斎件翁・惺斎箱
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灰匙 利休形 桑柄 戸田露吟箱 金森宗和所持
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本席
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床 高階仲章筆 葵祭々礼之文 河瀬無窮亭旧蔵
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花入 古染付 高砂 浅田家旧蔵
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釜 名物 利休好萬字釜 与次郎作 原尚庵伝来
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炉縁 真塗 覚々斎在判 碌々斎箱 宗哲作
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風炉先 法隆寺 半蔀古材
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水指 絵志野 二重胴紐矢筈口 橘文 畠山家伝来
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茶器 金輪寺 利休在判 了々斎箱 正井家伝来
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袋 日野間道・紙更紗・丹地蜀巴
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茶碗 光悦作 黒楽 銘「東」 三井家伝来
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帛紗 嵯峨桐金襴
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茶杓 織田有楽作 共筒 銘「玉箒」 稲葉家伝来
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建水 木地曲
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蓋置 備前竹節 元伯在判 鴻池家伝来
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御茶 祥雲の昔 柳桜園詰
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菓子 千年緑 末富製
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亦楽庵
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床 伝藤原為家筆 小倉山切 慶賀
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以上
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学習院長官舎 主:昭和美術館
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寄付
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床 雪舟 真山水 八木家旧蔵
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本席
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床 貫之 亀山切 三首 藤田家伝来
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花入 藍地和蘭陀
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香合 堆黒 六角布袋文 伊東子爵家伝来
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風炉先屏風
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釜 芦屋桐文
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風炉 唐銅 切合
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水指 呉州 菱馬
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茶器 嵯峨棗
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茶碗 古井戸 銘「忘水」 縣宗知箱 松平家伝来
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彫三島 九鬼家旧蔵
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茶杓 抱一 共筒 山がらの巣に出すや草の庵 雨花
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蓋置 古銅糸巻
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建水 砂張
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菓子器 赤絵 魁
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仁清 蕪鉢 原尚庵旧蔵
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菓子 南寿 両口屋是清製
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莨盆 石州好造
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火入 呉州冠手 一対内 藤田家伝来
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莨壺 存星宝珠形
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煙管 時代
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書院
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床脇 平目地色紙蒔絵硯箱
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以上
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野点 日本庭園 主:金鱗会
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床 扇面 聚光院小野沢虎洞師筆「清風」 堀田直史表具
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花入 伊賀写 中村道年尼
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香合 高取ハジキ 清水日呂志
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結界 白竹腰古金箔押シ 川口茂吉
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釜 波文大筒 加藤忠三朗
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風炉 鉄 加藤忠三朗
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鎖 猿つなぎ
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炉縁 大炉 川口茂吉作 木村表恵塗
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水指 美濃伊賀手桶 加藤光右衛門
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替 織部 加藤日出
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棗 波文薬籠風 村瀬玄之
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替 こより 木村表恵
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茶杓 名古屋城老桐ヲ以テ 川口茂吉
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茶碗 黒楽 中村道年
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替 赤楽 中村道年尼
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蓋置 蝋型唐銅 千鳥透 加藤大忠
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建水 焼〆 榊原勇一
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菓子器 三島鉢 清水久嗣
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莨盆 乾漆船形
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煙管 黄瀬戸
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莨壺 こより魚籠 木村表恵
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火入 織部 加藤みゆき
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立礼席
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短冊 立花大亀老師筆 山色清浄身 堀田直史
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短冊掛 竹 川口茂吉
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釜 浜松文富士 加藤忠三朗
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水指 御本三島 平 清水久嗣
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棗 張貫鮟鱇形 村瀬玄之
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茶杓 川口茂吉
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茶碗 金鱗会会員陶芸作家
加藤光右衛門・清水日呂志・中村道年
中村道年尼・清水久嗣・加藤日出・榊原勇一
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蓋置 黄瀬戸 加藤みゆき
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建水 蝋型朱銅胴〆
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以上
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第25回 昭和茶会
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※昭和茶会は表千家・裏千家・松尾流の諸流が日替わりで担当する。道具は会期を通じて同一ではなく、担当流派によって少しずつ異なる。
今回は平成16年4月18日の松尾流担当の会期を紹介した。
濃茶席 於:南山寿荘
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寄付
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床 虚子筆 花の句
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別床 浄照院筆 懐紙
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捻駕籠の席
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床 雪窓老師筆 五字一行 春水満四澤
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本席
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床 清巌和尚筆 三字横物 花間月
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花入 寸松庵伝来 古銅 瓢箪
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香合 不俊斎作 伽藍 共箱
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炭斗 時代 栄螺籠
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羽箒 野雁 甫斎作
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火箸 利休形 桑柄 五郎三郎作
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鐶 大角豆 五郎三郎作
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釜敷 好古斎好 籐組
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灰器 葆光斎好 常滑 健吉作
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灰匙 少庵好 桑柄 五郎三郎作
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釜 透木 蔦地紋 九吉作
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炉縁 高台寺蒔絵
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風炉先 半古斎好 銀揉
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大板飾り
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水指 小代焼 耳付壺
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茶入 高取 銘「千歳」 楽只斎箱
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仕服 青海波 鴛鴦紋緞子
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茶杓 翫古斎作 銘「春夜」 共筒 箱一等斎
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茶碗 彫三島
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使 高麗
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袱紗 富田金襴
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建水 黄瀬戸 大脇差写 春ニ作
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蓋置 大樋焼 くくり猿 箱不染斎 長左衛門作
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茶 南寿 宇治碧翆園詰
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菓子 春の野 両口屋是清製
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菓子器 縁高重
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以上
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薄茶席 於:有合庵
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寄付
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床 白圭筆 嵐山の春雨絵
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本席
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床 不染斎筆 華 一行一字 共箱
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花入 竹一重 銘「常盤」 在判共箱
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香合 古染付 丸橋杭
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釜 楽只斎好透木 松ニ千鳥紋 不染斎箱 忠保作
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炉縁 犬山城古材 蒔絵 不染斎箱 堅清作
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風炉先 妙玄斎好 箔木賊の絵 墨豊堂製
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棚 妙玄斎好 天王寺 共箱十ノ内 摘み五郎三郎
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水指 犬山焼 繍花紋平 作十郎造
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薄器 宗旦好大雪吹 不俊斎在判 宗哲作
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茶杓 好古斎作 銘「蓬莱」 筒箱共
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茶碗 翫古斎作 赤楽 銘「アケボノ」
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替 萩焼 銘「長閑」 葆光斎箱 休雪作
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蓋置 古銅 墨台
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建水 黄瀬戸 大脇差写 春ニ作
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菓子 川面 河村屋製
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器 紅銅四方盆 葆光斎箱 浄益作
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莨盆 松花堂好手付 小兵衛作
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火入 豊楽
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煙管 一等斎好 不俊斎箱
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床脇 小澤蘆庵短冊 月前落花
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以上
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有楽流如翠会結成記念茶会 平成16年4月11日
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於:名古屋城茶苑 有楽流如翠会
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待合
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掛物 陳元贇書状 石川丈山宛
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袴付
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掛物 如庵主牧山筆色紙 萬物生光輝
床前に金鯱香合置キテ
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書院席
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掛物 徳川義直公筆 岩に鶺鴒図
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花 牡丹
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花入 影青水注
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脇 古赤絵金襴手遊鐶香炉 善五郎造 即中斎箱
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台子 真塗 松岡茂治卒寿祝 八十三翁遠藤強造
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釜 富士 畠春斎造
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風炉 鳳凰 藤井宗喜造
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水指 染付 西村徳泉造
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茶器 葵紋蒔絵棗 五代宗哲造
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茶杓 心空庵作 銘「黒寿」 曾孫数也筒
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替 紫野大徳寺孤篷庵卓巌和尚作 筒箱共 銘「和心」
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茶碗 御深井焼 玄悦写
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替 元贇焼
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杓立 染付 春斎造
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蓋置 豊国神社豊頌軒改修記念
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建水 染付 龍泉造
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御茶 松柏園詰
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菓子 銘有楽窓 犬山若松屋阡壱製
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菓子器 瑞雲 象彦作
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猿面茶席
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掛物 竹腰篷月筆 松聲颯々
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花入 備前ちまき
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香合 堆朱写
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釜 霰 筒 十三代寒雉箱 十二代寒雉造
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炉縁 名古屋城常什
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水指 瀬戸一重口
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茶器 中棗 心空庵在判 九代数也箱
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茶杓 織田貞置作 共筒
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替 宗音 横井瓢翁作
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茶碗 御所丸
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替 刷毛目
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蓋置 青竹 引切
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建水 唐銅
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御茶 松柏園詰
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菓子 蓬左の翠 犬山若松屋阡壱製
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器 信楽片口
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替 瀬戸絵皿
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替 第1回明治村茶会記念 幸兵衛造
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以上
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春の名城市民茶会 平成16年4月4日
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※平成16年春の名城市民茶会は3月28日と4月4日の開催。
茶苑内にて広間席・猿面席・野点席の三席がかかる。
下記では猿面席と野点席を取り上げた。
猿面席 志野流九峰会
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待合
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床 柳南筆 花蘇方の画 賛 阪正臣
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本席
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床 頑魯庵筆 花にあけかすみにくれて朧月
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花入 胡銅
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香合 染付 房
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釜 尻張 道也作
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炉縁 金城古材
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水指 南蛮
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茶器 忍草蒔絵 春正作
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茶杓 桂香庵作 銘「雲井」
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茶碗 御本州浜形割高台
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替 瀬戸
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建水 曲
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蓋置 金城扉金具 幽求斎書付
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御茶 松重 一香園詰
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菓子 春遊 美濃忠製
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菓子器 珠光青磁
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莨盆 名城古材
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莨壺 ランタイ
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火入 古曽部焼
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以上
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野点席 裏千家庄司宗文氏
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本席
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床 淡々斎筆扇面 花朝
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花入 瓢
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香合 松木地葵紋 金城古材
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釜 霰富士
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棚 御園棚
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水指 染付鶴仙人図
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茶器 時代花熨斗蒔絵中棗
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茶杓 大亀老師作 銘「雪月花」 共筒
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茶碗 神鳩絵 鵬雲斎箱 善五郎造
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替 唐津
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建水 塗曲
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蓋置 七宝波花紋
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菓子 春風 きよめ餅製
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器 光悦好木地
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莨盆 手付四方
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火入 志野
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以上
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豊国神宮月次茶会 平成16年3月18日
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桐蔭席 名古屋美術青年会
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寄付
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床 ∴筆 道成寺画賛
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本席
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床 徳川斉荘筆一行 弄花香満衣 成趣庵宗慶箱
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花入 桜蒔絵鼓胴
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花 松
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香合 古染付 隅田川
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脇 猩々 初代道年作
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風炉先 遠州好金銀網代
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釜 鐘形 浄林作 愈好斎箱
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炉縁 黒花筏 即中斎在判箱
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水指 青磁 酒会壺
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茶器 玄々斎好桜蒔絵平棗 戸山御庭以古楓 梅庵箱
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茶碗 了々斎手造 赤 銘「笑顔」
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替 御本三嶋外花
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替 黒織部沓 花の絵
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茶杓 惺斎作筒箱共 銘「花の庵」
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建水 唐銅エフゴ 浄益作
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蓋置 竹五徳 松枝不入作 同箱 神戸家伝来
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菓子 花見団子 新瑞橋山田餅製
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菓子器 桜絵大鉢 田端志音作
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煙草盆 楽只斎好手付 一閑作
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火入 楽只斎手造 赤楽
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煙管 宗政好
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以上
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豊頌軒 表千家教授
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寄付
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掛物 大綱筆 釈迦
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本席
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掛物 泉福寺焼経
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花入 銅瓶 魚住造
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花 蓮
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香合 伽藍 信楽 六庵造
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釜 阿弥陀堂 浄寿造
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炉縁 縞柿 甫斎造
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水指 唐津 小山冨士夫造
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茶器 利休中棗 ■啄斎件翁在判 不識斎箱
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茶碗 赤 銘「面壁」 兼中斎箱 了入造
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替 粉引 伝衣書付「阿羅々」 妙全造
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茶杓 不識斎作 銘「さわらび」 共筒 不仙斎箱
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建水 〆切 笑庵造
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蓋置 鉄輪 朱円相書付
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菓子 牡丹餅 梅屋製
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器 鉢の子
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煙草盆 木地不昧好
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火入 織部 五郎造
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煙草入 椰子形 甫斎造
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煙管 むかし形
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成16年3月15日
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濃茶席 松尾流
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寄付
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掛物 有鱗筆 竪物 揚げ雲雀図
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本席
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掛物 無学和尚筆 横物 見機而作
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花入 白磁有鐶
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香合 祥瑞竹梅文瓢形
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釜 透木
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炉縁 沢栗
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水指 伊部砂金袋形
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茶入 古丹波 丸壺 箱前田瑞雪
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仕服 萌黄地大牡丹金襴・葡萄菱紋モール
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茶杓 半古斎作 銘「帰雁」 筒箱共
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茶碗 半使
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袱紗 富田裂
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建水 木地曲
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蓋置 竹引切
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茶 常盤昔 妙香園詰
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菓子 きんとん 銘「菜の花」 きよめ餅製
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菓子器 縁高重
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以上
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薄茶席 表千家吉田生風会
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寄付
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掛物 酒井三良子筆 山畑の春
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本席
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掛物 即中斎筆一行 柳緑花紅 共箱
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花入 信楽 旅枕
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香合 真葛焼 隅田川 即中斎箱 香斎作
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釜 ■啄斎件翁好自筆地紋有 浄味作
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炉縁 しま柿
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水指 美濃伊賀 銘「竹風」 即中斎箱 芳右衛門作
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茶器 柳蒔絵桜木長棗 即中斎在判箱共 宗哲作
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茶碗 了入作 黒
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替 萩焼 銘「弥生」 即中斎箱 新兵衛作
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茶杓 即中斎作 銘「立霞」 筒箱共
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建水 備前
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蓋置 竹引切 即中斎在判
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菓子器 赤楽丸喰籠 宗入作
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菓子 銘「淡桜」 きよめ餅製
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煙草盆 手付わた桶 一閑作
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火入 志野織部
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煙草入 時代唐物
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煙管 如心斎好 筋
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以上
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熱田神宮月次茶会 平成16年2月15日
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濃茶席 名古屋美術商協同組合
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寄付
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掛物 探幽・探信両筆 枯木ニ叭々鳥図 村瀬庸庵旧蔵
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本席
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掛物 円鑑国師一行 応無所住而生其心
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沢庵箱 玉室極 東都原田家旧蔵
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花入 唐銅龍耳細口 茶屋宗古箱
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香合 赤織部 弾 関戸家伝来
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釜 古芦屋梅竹地紋
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炉縁 時代栗木地
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水指 瀬戸凡手 宗旦直書判共 銘「山ザル」 ■啄斎件翁箱
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茶入 利休在判黒小棗 盛阿弥造
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予楽院槐記掲載 近衛家伝来
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仕覆 唐物文字入緞子・大黒屋金襴・日野漢東
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茶碗 瀬戸黒 住山揚甫直書箱共 銘「巌」
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出袱紗 花兎唐草緞子
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茶杓 少庵作 宗偏筒
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蓋置 竹 山本退庵判 神杉トアリ
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建水 備前
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菓子器 縁高重
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菓子 銘「おとづれ」 きよめ餅製
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お茶 常盤昔 妙香園詰
|
以上
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薄茶席 表千家同門会
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寄付
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掛物 稲泉筆
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本席
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掛物 即中斎筆一行 一花開天下春 共箱
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花入 南蛮 飴粽 銘「ひじ枕」 如心斎書付 ■啄斎件翁甲書
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香合 布袋 如心斎ホリ判箱共 百拙作
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釜 繰口面取 浄元作
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炉縁 相国寺法堂古材
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水指 膳所焼 一重口 即中斎自筆箱共 陽炎園作
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茶器 ミル貝蒔絵 平棗 而妙斎在判箱共 一兆作
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茶碗 赤 銘「青柳」 惺斎箱 弘入作
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替 呉器写 銘「ほろよい」 五十ノ内 而妙斎箱 即全作
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茶杓 惺斎作 銘「大福」 筒箱共
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蓋置 竹一双ノ内 而妙斎在判箱共 正玄作
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建水 高取 即中斎箱
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菓子器 溜ロクロ目喰籠 即中斎在判箱 近左作
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菓子 銘「早春」 きよめ餅製
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煙草盆 鎌倉彫一双ノ内 了和作
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火入 香炉釉 尻張一双ノ内 弥介作
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煙草入 紙 表吉作
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煙管 而妙斎好 筋 浄益作
|
以上
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