700系写真室(表紙) Top Page
N700SとC編成 16両の700系は定期運用から撤収(C52&J0、2018年12月27日)


300系は揺れすぎてのぞみには向かない、500系は高すぎて東海道新幹線における要求以上の性能を持ち、経済的で無い、とそれぞれ欠点を持っていました。
その時、既にあった300Xの試験で次世代車両(N300系:現在の700系)への目処がある程度固まってきました・・・

それらの技術を基にして、1997年、既存の300系の実績・500系の性能に300Xで確立された新技術を合わせた、「20世紀の集大成」、700系試作車が登場しました。300系9000番台のような「一からの開発」でない分、試作車も量産車とは差異がほとんど無い完成度の高いものとなりました。

98年度から製造開始された、「20世紀の集大成」はJR化後の「新幹線の華」100系66本(内訳:X編成7本・G編成50本・V編成9本)を置き換え、最盛期の2006年3月現在、C編成60本、B編成15本、E編成16本に相成りました。

そして、2005年、700系の技術に山陽区間で要求される高速性能(300キロ運転)、300系9000番台で行なっている試験事項(デジタルATC・車体傾斜制御・全周ほろ)を組み込んだ、N700系試作車が登場しました。
後輩のN700系量産車が2007年夏にデビューした後も東海道の第2勢力としての活躍を見せてくれましたが、N700Aの増備で2013年より老朽廃車を開始。16両の700系の活躍は2020年3月で終了しました。


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