キハ25系(0・100番台)
New Type Disel Suburban Train since 2nd March 2011
電車ではありません。気動車です。 今は高山線をステージにしています。

 キハ25系は2010年秋に登場した1エンジンタイプの気動車です。車両の立ち位置はキハ11キハ75の中間とも言えます。
床から上は同年登場の313系1300番台をベースのためにワンマン運転可能な仕様となっており、2011年3月2日より運用を開始しました。
 キハ75系と比べると、転換式シートのシートピッチが狭い・最高速度が110キロ(現在は1000・1500番台と共通運用のため95キロ)までと一歩譲るものと言えますが、ドア付近のスペースの広さはラッシュ時でも4両編成の武豊線では威力を発揮しました。

 落成当初から決められていましたが、武豊線の活躍は電化に伴い4年間で終了。製造当初からホーム高さの低いエリアでの活躍を想定している構造を活かし、2015年3月から6月の間に順次日本車両で仲間のキハ25系1000番台と同じようにステップ設置の改造(クリックで概要を表示)を進めました。そのうえで、武豊線で同僚格だったキハ75系と一緒に全車両が美濃太田車両区へ転属。高山、太多線で使用されています。

こちらは気動車です P3編成
サムネイルではまるで313系に見えてしまうキハ25系。屋根に架線が無いことで気動車と見分けていただけるでしょうか。
場所 半田→東成岩間 日時 2011年3月6日 9:03


武豊線ラストラン

LED
キハ25系の行先表示用LEDは313系のLEDと比べ、消費電力を抑えるためかかなり写り難いものとなっています。313系の場合320分の1秒以下で文字が欠けないところ、キハ25系では60分の1秒のシャッター速度でやっと映る次第です。
ちなみに、313系ではお馴染みであまり効果のなさそうな貫通路上部の白色LEDはキハ25系では搭載していません。
場所 共和→南大高間 日時 2015年3月1日 7:49(キハ25系武豊線最終運用です。)

ヨーダンパなし
ヨーダンパなし
キハ25系では最高速度110キロの為、ヨーダンパを装備していません。また、ドアの下部には将来のステップ増設の準備がしてあります。このほか台車も1エンジン2軸駆動のため、空転防止のセラミック噴射装置を装備しています。
313系とのスカートの形の違い(雪かき装置)も注目です。
場所 南大高→共和間 日時 2011年4月3日 16:39

運転台
運転台
JR東海の気動車では初めてのワンハンドルマスコンが採用されています。
このほか、駐車ブレーキも採用されています。運転台下に手歯止めも装備していますが、歯止めとお別れする日が来るのかもしれません。

エンジンの違い
エンジンの違い
キハ75系のエンジンとキハ25系のエンジンを並べてみました。機械音痴の管理人にはほとんど同じように見えてしまいますが・・・。
ただし、エンジン等の機械から発せられる音は別格。キハ25系の方がやや高めの音を出して加速します。
そして、もっとも違うのが変速ショックです。キハ75系でもそれなりにあるショックですが、キハ25系ではより強く感じさせられます。乗降性はキハ75系より優れているため、惜しまれる点です。

ワンマン運転台
 運転台
 既存の313系1300番台と同じ仕様となっています。こちらは後に登場した1000番台と同一仕様です。

 運賃表示装置
従来ではあらかじめ駅名をステッカーで表示、運賃はLEDで設定していました。
しかし、今回のキハ25系からは画像のような液晶式に。駅名・運賃ともに設定の自由度が大きいため、JR東海のワンマン車両(除くキハ11型・キハ40系)は全てこのタイプになっています。

キハ25系(基本番台)改造箇所【画像をクリックすると拡大します。】
改造箇所 改造前
改造後
整理券発行機 1両につき2か所 

1両につき1か所
(1か所閉塞、キハ75系3400・3500番台と同様) 
整理券発行機
 出入り口
化粧板あり
ドアステップなし
登場当時は313系と同じく化粧板あり


化粧板なし
ドアステップあり
ドア周りは1000番台と同一
ドアステップ なし(ドア下辺は車体下辺と同一)
製造当時はドア下辺は車体下辺と同一
あり(1000番台と同一)

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