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■城山八幡宮 洗心軒■
名古屋の有力な豪商の一つ、高松定一家の別邸であった建物である。
高松定一家は初代定一が尾張藩御用商師崎屋高松家から江戸後期に分家・創立した家で、 「師崎屋」と「定一」の頭を取った『師定』の屋号をもって肥料問屋を営んでおり、 今は食糧生産資材分野の大手・師定鰍ニなっている。→師定鰍gP内の会社概要に詳しい。
なお高松家本家は師崎屋・高松長兵衛家(師長)と称され、今は且t長商店となっている。

建設指導に当ったといわれる松尾流9代半古斎は茶室・数奇屋・庭園はじめ作事に長けた人物であり、 現存する作例の代表的なものに茶室では諸戸本家(桑名市)内「伴松軒」、庭園では總持寺(横浜)内「紫雲庭」等がある。


城山八幡宮洗心軒・表門 城山八幡宮の境内に入る前を東に行くと、すぐにこの門が見える。 見ての通り、非常にひっそりとした静かな佇まい。
周囲の深い城山の森は織田信秀(信長の父)の居城・末森城の跡地である。 中世平山城の遺構が良好に保存されており、複雑の入り組んだ堅固かつ大規模な城郭の構えが随所に見られる。
洗心軒・外観 洗心軒の外観は、飛雲閣と詩仙堂を模したというだけあって、御殿風数奇屋建築とでもいうべき、特異な姿を呈している。 一層は簡素な数奇屋造で清々しい切妻屋根であるが、二層は銅板葺の方形屋根、それも金の宝珠(?)を戴く。 ある意味、金鯱に通ずる、極めて名古屋的な建築なのかもしれない。 こんなものが納屋橋の辺りに建っていたというのだから、往時はさぞや人目を引いただろう。
急斜面に造られた人工地盤の上に建てられている為、充分な土地がとれず見るからに手狭で、柵なども安易なものが使用されて 雰囲気に欠けるのは残念でならないが、それでも遣水を流すことも出来る凝った茶庭が整えられている。
洗心軒内松月亭 この洗心軒には松月亭と呼ばれる7畳の広間と招月庵と呼ばれる9畳の広間、 それに二階に8畳6畳の二間続きの座敷がある。
左の写真は松月亭の内部である。 老朽化が激しいとはいえ、やはり長い年月によって醸し出される雰囲気の素晴らしさは何物にも替え難い。 まして益田鈍翁も遊んだという豪商の茶席なら尚更である。

■洗心軒 貸出と利用■
1・2階全室  30,000円(1日)
1階のみ  25,000円(1日)

石油ストーブ @800円(1日)・2台まで
扇風機 @700円(1日)・2台まで
草履  無料(15足まで)
  • 「洗心軒使用申込書」から抜粋

  • 城山八幡宮社務所にて使用申込用紙に記入し申込のこと

  • 左記、誤記・変更の場合もあるので、利用する際は必ず城山八幡宮社務所に問合せ・確認して下さい。

城山八幡宮洗心軒(社務所管理)
名古屋市千種区城山町2−88
рO52−751−0788
駐車場:城山八幡宮境内前に有り・駐車時間により無料
月釜は毎月23日(「月釜」の頁参照)
通常は公開していません

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