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茶苑案内板。内容は上述の通り。
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茶苑の入口。
市街地外にある茶道施設としては驚くほど本格的で、管理も行き届いている。
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毛受庵の露地門<左>と扁額<右>
露地門の奥に見えるのが毛受庵。
扁額には「栄山題・不及刻」とある。特に栄山という人の名は豊田地方の公共茶室
の扁額で頻繁に見かける。又日庵、喜楽庵、等々。
しかし余計なお世話だろうが、茶室の庵号をこのような四角四面な隷書で書いては、固過ぎて不自然である
(但し庵号を隷書で書く例は少なくない)。
それにどうして緑色にしたのだろうか。印が必然的に赤になるから、緑と赤では目がチカチカするので、
お茶に関係あろうとなかろうと、普通、緑色にはしない。
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腰掛待合
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中潜
何かがおかしいと思ってよく見てみると、倒壊防止のつっかい棒が取り付けられている。
中潜りは木割りが細いから、太いつっかい棒はいかにも武骨で不釣合いである。
もっとも、そのままでは誰が見ても耐震性ゼロなのだから、公共施設としては止むを得ない。
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毛受庵の外観。
切妻瓦葺、特にこれといった特色もなく、非常に単純な構成で、茶道に無縁な人の目にはただの小屋
にしか見えないだろう。
ここでも補強柱がしっかり入れられ、地震対策は万全。
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躙口はなく貴人口のみ。
やはり濡縁もないのに柱が立ち並んでいるというのは、かなり違和感がある。
また沓脱石が随分小さいような気がする。
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↓毛受庵内部
袋床の二畳台目の席。台目畳には向板が入れられているので、
実質三畳の広さ。
床は踏込床にもなっており、且つ浅く、格式張らない軽やかな印象になっている。
南面には貴人口と連子窓・風炉先窓、西面には大きな下地窓二つの色紙窓が開けられ、とても明るい。
袋床であること以外は、外観と同じく非常に単純明快な構成で、すっきりとしている。
従って幾分物足りなさを感じなくもないが、いたずらに奇をてらった茶席よりはよほどお茶に適っており、好ましい。
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←毛受庵水屋
天袋に白菊が描かれ、雅びである。
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↓けやき亭入口<左>とその扁額<右>
毛受庵と同じく、扁額には「栄山題・不及刻」とある。相変わらずお茶とは無縁な字体。
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けやき亭玄関
御覧の通り、けやき亭自体は外観・内装共にお茶会用の数奇屋として申し分ない。
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四畳半席
けやき亭の最も奥にある茶席で、この隣に広間席と兼用の水屋が付随する。
床脇に台目畳を入れる代わりに塗りの板敷としているので、四畳半席といっても
広さは実質四畳半台目。
塗りの板敷によって格調高さが加わった、総体に端正な席である。
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広間(八畳)
控えの間として六畳の座敷がある。
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