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白鳥庭園。
設計は吉村元男氏。
御覧の通り、大名庭園と見紛うほどの雄大な池泉庭園。
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↑《左》池越しに見た清羽亭と《右》清羽亭のエントランス。
全体に低く抑えられた外観は池との調和が素晴らしく、
古の寝殿造りを思わせ、非常に穏やかで優美である。
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←↑玄関脇の梅見門をくぐると露地があり、腰掛待合に続いている。
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↑《左》玄関から見た寄付(八畳)と、《右》寄付から続く入側からみた中庭。
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↑「二の間」。
十一畳半の広間。床柱は赤松皮付、床脇壁の下部は無目を入れて吹き抜き晒竹を打つ。
床脇は棚を設けずに点前座としている。言うまでもなく、非常に軽快な意匠の、草の座敷である。
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↑「一の間」
十畳の広間。一間半の床に一間板敷の床脇を構え、また庭に面して上段の間を設ける。
この庭(池)に面して台目畳の上段を設ける手法は修学院離宮の窮邃亭で見られ、
宮廷文化が連想されて非常に雅である。
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「一の間」上段から見た立礼席棟。
水面に浮かび三方を開け放ったその姿は、寝殿造りの釣殿(つりどの)を思わせる。
これを「一の間」上段から見た効果は抜群で、あたかも平安の王朝人になったかのような心地さえする。
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立礼席棟の内部。
外観の釣殿のイメージとは大きく異なり、内部は洒脱な数奇屋造りである。
莚(むしろ)天井、名栗の床柱などなど、思いのほか軽快な作り。
また写真では分かり辛いが、小壁には黄色の着色ガラスが嵌め込まれており、その斬新な
感覚に驚かされる。
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立礼席の濡縁から見た母屋と汲江軒。
汲江軒は五畳原叟床・下座床の席。内部写真は無し。
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二畳台目の茶室「澄蘆」に付属する一畳台目の寄付の外観。
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↑「澄蘆」に付属する一畳台目の寄付の内部。
台目畳には向板が入れられているので、実質二畳の広さ。また向板には丸炉が切られている。
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↑「澄蘆」の内部。折角なのでガイドブック『白鳥庭園』から中村昌生氏の文をそのまま引用する。
「二畳台目に上座床を構え、床脇に板畳を入れて給仕口をあけている。点前座に中柱(香節丸太)を
立て炉を台目切とする。躙口と矩折りに二枚障子の貴人口をあけている。天井は三段に構成されており
複雑な組み立てを見せる。」
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